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旅は、on my own

on my own ・・ミュージカルに詳しい方なら、あの切ないメロディーが流れてくるでしょうか。好きだった人を諦めなければならない女性が、雨の中で泣きながら歌うナンバーが「on my own」。「レ・ミゼラブル(あぁ無情)」のタイトルに相応しい、痛切なシーンです。

おひとりさま、と訳すこともあるこの言葉、僕の旅の思い出の中にも数多くある「ひとり旅」は、まさにon my ownな旅かも知れません。

とはいえ、悲しい思いになることはありません。幸いなことに、命を落とすようなこともなく(落としていたらこの投稿ができません)、大きな怪我をすることもなく、楽しむことができています。

でも正直なところ、もともと人見知りなのもあって、その時は、楽しんでいる感覚はあまりありません。慣れない英語に緊張していたり、見知らぬ場所で右往左往していたり、行きたかった場所にいけるか心配だったりして。帰ってきてから、ようやく楽しく話せるような、そんな気持ちです。

毎週月曜日には、旅の記録を書いています。


先日「noteにこんな話を書いたんだけど・・・」と妻に言ってみると、「それは、褒めたのではなくて、事実として感想を言っただけだったのでは?」と返されました。冷静なのか、発言者への共感なのかわからない、容認の発言・・・ならば僕もかわいい旦那として生きていく所存です。

そして、続けて言うには「確か、海外旅行でもそういうことあったよね!?」と。・・確かに、あったのです。でもそれは、同性から発せられたのですが・・。

初めての海外ひとり旅は、タイに行きました。

夕食どきに立ち寄ったフードコートは混雑していました。地元の人の若者に混じって、オーダーの列に並んでいた時のこと。

料理が置いてあるケース越しに、コック帽を被った男性から何やら視線を感じます。海外に行けば、日本人が目立つこともあるし、挙動不審者として見られているのか、と思っていましたが、視線の主はこう言ったのです。

「あら、アナタかわいいわね!どこから来たの?」

仕草や声色、テンションが、こんな感じでした。タイにも、いわゆる”オカマ”の人がいて、もちろん普通に働いているわけです。

言葉の端々に「Pretty!」と聞こえてきて、正直、驚きました。当時は、人見知り全盛でしたし、他人に「可愛い」なんて言ったことのない僕だったので、海外の広さを実感したものです(違)。


インドに行って、バラナシという街に滞在した最終日は、ちょっといいホテルに宿泊しました。そこにいたベルボーイのお兄さんが、やけに優しいのです。

ほかのお客の時には、無愛想というかクールにドアを開け閉めしているのですが、僕が通る時には、めっちゃ笑顔。そして、なんとなくボディタッチ(肩や背中でした)・・・。むむむ、これは・・。


そんな事があってさぁ・・と友人に話してみたら、「もつは、老けてると言われがちだけど、見ようによっては童顔だから(どゆこと!?)、そういうヒトは気になるかもね」という、なんとも複雑なことも言われてしまいました。


ひとり旅なだけに、誰かに頼ったりする場面があったり、直接会話する場面がいくつもあるのですが、自分では分からなかった一面を見せられたような経験をしました・・。

自分探しだなんてそれっぽい理由でひとり旅に出ているわけではないけれど、まさか「可愛いの扉」が発見されるとは・・!


ひとり旅のワクワクと不安が、イラストに詰まってますね。infocusさん、サムネイルありがとうございました!

#旅 #ひとり旅 #かわいい #衝撃







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