語ったことは実になった
「今日から、またお願いします」
一瞬、何を言われたのかと思ってしまいました。表情で伝わったのか、彼の言葉は「復帰したんですよ」と続きました。
そう言えば、しばらく見てなかったことに気がつきました(遅い)。数少ないSNSで繋がる職場の同僚の1人、たまに投稿を更新していました。彼は、僕がかつて参加した、仕事の一環で調査をして論文を書く研修の仲間でした。
彼には、2人目のお子さんが産まれていました。
育児休暇を取得すること、まだ浸透していないし、取ったとしても期間がなかなか伸びないと思っています。かくいう自分も、もっと長い期間が良かったなぁと思うのです。
彼とは年度の始まりには職場でやりとりしていたから、数ヶ月ではないよなぁと思いながら話していると、1ヶ月の休業をしたのだとか。良かった良かった。
「やることは多かったけれど、なかなか出来なかったんですよね。」
そうそう、僕もそうだったし、男性の育休経験者が述べる感想の、代表的なやつキター、と思ってニヤニヤしちゃいました。
育休を取れると、格段に視野が広がります。とるだけ育休なんて、僕は氷山の一角だと思うのです。そして、意外と見過ごされているのは、奥さんの協力もとても大事だということ。
いや、いま夫の話でしょ。と思ったかも知れませんが、僕は個人的に強く思うのは、奥さんがどれだけ「任せられるか」だと思うのです。
それは育ってきた環境や価値観がとても色濃く出るものなので、普段から意思疎通が必要です。何をやって欲しいか、そしてそれをどれだけ頼めるか。
それは男性にとって経験になるし、赤ちゃんが怪我しないくらいの失敗ならば、許してあげるような気持ちの準備もいるかも知れません。
僕は、上の子が生後数ヶ月の時、何となくおむつ替えが苦手でできれば替えたくないと思っていたのですが、「自分の下着にアレとかソレとかついてたら、そのまま過ごせる?」と妻から聞かれ、そんなの無理だ!と痛感したのです。
反対に、妻は「大の時のおむつ替えは、男の人にさせるのはちょっと」と思っていた時期があるのだとか。大のおむつ替えは、離乳食に切り替わると途端に堪えます(笑)。それは周囲の先輩たちから聞いていたので、どんどん初めのうちからやるようにしていました。
出かけた先で、男性が入れない赤ちゃんスペースがあると、ちょっとムッとしたりしていました(笑)
さて、そんな復帰した同僚とは、僕の育休アンケートのやりとりをしていた経緯があります。それはもう昨年の今頃だったと思います。noteにも、その時のことを書いていました。
それがきっかけだといいなと、強く思います。アンケートに答えたのも、ひとりでも多く、男性育休取得者になって欲しかったからですし。
昨年末にお子さんが産まれた、年下の同期も無事育休を取って復帰しています。いつのまにか、僕の周囲には2人の経験者が生まれていました。
職場でアンケートに答えた時の話は、こちら。
少しずつですが、何となくですが、変わってきているのだと嬉しくなっています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、僕だけでなく家族で喜びます!