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モロッコ① 成田からカサブランカへ。

2017年春。
急に仕事に1ヶ月空きができました。チャンス!
お金はないけど時間はあるぞ!さあ、どこにいこうか!
数ある行きたいリストから、この状況で絞った候補は2カ国、キューバかモロッコでした。

遠回りしてもいい、トランジットが多くてもいい、時間はある、とにかく安いチケットで。
私は色々な航空会社のチケットを日を変え経由を変え、検索、比較。
そして、2週間後のモロッコ カサブランカ行きの往復チケットを予約しました。

行きは成田発、エディハド航空・UAE(ドバイ)経由、モロッコカサブランカ行き。
帰りはカサブランカ発、イタリア(ローマ)、UAE(アブダビ)経由、成田行き。
10泊12日。
久しぶりの一人旅、そして初めてのアフリカ大陸に高鳴る気持ちと大きな不安。
飛行機取っちゃった、行くぞ、一人旅!

さて、平日の成田空港。エディハドのカウンターもガラガラ。
私の前には1組のラテン系のカップルがチェックインに仲良く並んでいました。
ひとりで不安な私はぼんやりと、仲睦まじい2人を見つめ、寂しさと不安を募らせていました。
どうしよう、今引き返せば行かなくて済むぞ。
悪い人に出会ったらどうしよう、英語が通じなかったらどうしたら良いんだろう、パスポートやお金を無くしたらどうしよう、Wi-Fiはあるんだろうか。行ったことを後悔する瞬間があるかも知れない。どきどき!

閑散とした空港で、出国手続きはとてもスムーズに進み、飛行機に搭乗。

座席は前方こそ満席ですが、もしやと期待して取った後方の席はやっぱりガラガラ。
3列シートをひとりで使うことができました。やったーーー!!

ここでエディハド航空のことを少しだけ、
ETIHADは、UAEアブダビが本拠点の国営航空会社です。
中東系の航空会社の飛行機に乗ってみたくて、この時初めて利用しました。
エコノミーシートでもアイマスクや首用のクッションが各席に置いてありました。
一番驚いたのはフライングナニーという制度。長時間のフライトで子供が飽きてしまった時、専属のCAさんが子供の相手をしてくれたり、ゲームやクラフト等が入ったギフトバックをプレゼントしてくれるそうです。この日はたまたま空いていたのか、いつもそういうものなのかわからないけれど、機内アナウンスで呼びかけていたので予約していなくても大丈夫なのだと思います。
もしいつか、子供と一緒にフライトをする機会があったらエディハド航空を使ってみたいです。

(隣の席を使って、後から料金請求されたらどうしよう・・・あ、向こうの人も1列使ってるから大丈夫かな、まいっか〜〜♪)

ということで足の浮腫み防止ソックスを履き、アイマスクをして3席占領して横になり、熟睡。飛行機でこんなに気持ちよく寝たのは初めて、ってくらいの熟睡。

浮かれていて気がつかなかったのですが、このアイマスクは表面と裏面があり、私は「do not wake me up」を着けて眠ってしまい、そのせいで機内食を1回食べ損ねてしまいました。
食事の時に起こして欲しい時は「wake me up to eat」側を外にしておかないとですね。

そんなこんなであっという間にUAEドバイへ到着です。
トランジットは約2時間。
なんだかんだで時間はなく、すぐ次の飛行機へ。

ドバイからは8時間のフライトでした。
このフライトの記憶はあまりないですが、入国カードを書く時に私物のペンを使っていたら横と後ろの席の人から貸してくれと言われたので、ぺんを貸しました。
飛行機に乗るときはペンがあると何かと便利ですよね。

あと、隣の席のモロッコ人と思わしき女性が肘掛けをガッツリ使ってこちらの座席にはみ出していて、私と二の腕同士がピッタリくっついたまま何時間も過ごしました。
この時は「めっちゃ侵略してきてなんなのこのおばちゃん〜〜」と思ったけど、
今思うとこんな距離感、モロッコでは普通のことでした。
その時はまだなにも知らず。。。

そんなこんなで11時間半と8時間のフライト、そして2時間のトランジット、 
成田から約21時間半をかけて、やっとモロッコ、カサブランカ・ムハンマド5世空港に到着です!


(つづく)

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