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適応障害、きっと周りから見たら私は元気に見える

「そっか、なんか話してると普通だからすっかり病気のこと忘れてた笑」

会社の同期と久しぶりに会い、いろんな話をしていて、ふと薬を飲まないと寝れないという話をしたら、はっという顔をして言われた。
ストレスの元になっている環境から離れているので、症状は少しずつ落ち着いている。だから友人と会えば普通に話せるし、笑うことだってできる。
何も知らない人からしたら、病気で会社を休んでいるなんて思わないだろう。
でも会社のパソコンはここ数ヶ月開くことができていなかったし、夜も睡眠導入剤を飲まないとなかなか眠れない。一日中ベッドで過ごすこともまだあるし、会社のことや今後の仕事のことを考えるだけで疲労感がすごい。会社のある最寄駅には一人で行くことができない。
数日前、久しぶりに会社のパソコンを開いてメールを確認した。
別に全ての溜まっているメールを読んだわけでもないし、何か嫌なメールが来ていたわけではない。
ただ、上司からもしよければ会って私の様子を知りたいとメールが来ていた。
それ自体は嫌ではないのだが、会った時どう話そうかとか、どこまで話すべきかとか、もうただ休んでてもいい状況ではなくさすがに動き出さなければいけないんだろうなと焦りを感じてしまった途端、ドッと疲労を感じ寝込んでしまった。
珍しく悪夢まで見てしまって、なかなか体が動かなかった。
その時自分でも感じた。「あ、私ってそういえばまだ病気なんだな」と。

適応障害でも度合いが人によって異なると思うので、あくまで私の今の場合だが、
彼氏がこちらへ遊びに来てくれたりすると、遊びに出かけることはできる。
なぜならその時は仕事のことは考えず、今後の不安なことも考えずに過ごすことができるからだ。
ただ、適応障害になった当初は、楽しいことをするパワーさえもかなり落ちていて、大好きなTWICEのライブに行くことを諦めようかと思ったくらいだった。

ふと自分でも、もう完治したのではないかと思う時があるんだ。
だから今日は睡眠導入剤なしで寝てみようと思えば、眠れなかったりする。
考えなければいいとわかっても、夜目を瞑るといろんなことを考えてしまう。
早く転職活動に本格的に取り組みたいと思っているのに、後一歩が踏み出せない。
元気な時はこんなことはなかった。
やりたいと決まれば、進む方向性を自分で決めればすぐ動けていた。
心が健康だった時の自分と比べたら、やっぱりまだ私は省エネモードだ。

上司にどう話そうかと考えていた時、頭の中で喋ることを練習していた時、涙が出てきてしまった。
私は伝えづらい本音を話す時、泣いてしまう。昔からそうだ。
当日私は泣いてしまう気がする。

世の中には、いつも笑っていて元気そうで、明るい人がいる。
私もよくそう言われていた。
でも、見た目通り、心も元気かどうかはなかなか判別できないものだ。
心の不調と共に、見た目に現れる人もいれば、人前では元気を装う人がいる。
私は自分が経験したからこそ、誰しも心が元気ではない時が存在すると思うようにしている。
だからいつも元気に笑っている人でも、忙しそうな時や少し元気がなさそうに見える時「大丈夫?疲れてない?なんか話したいことあれば言ってね」と声をかけるようにしている。
そういう人こそ頼るのが苦手だったり、弱音を吐けない人が多い。
だから、あなたの異変に気づいているよと少しでも安心してもらうために声をかける。HSPだからこそ、他者の変化に敏感になれる。その特性を誰かのために使いたい。
その人が、誰かに話したい と思ったその時に、私の顔を思い出して少しでも弱音を吐いてくれたらそれでいい。

私が誰かにそうして欲しかったからこそ、まずは私が誰かにそうするんだ。

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