見出し画像

HSS型HSPの私とパートナー~過去の恋愛から学ぶ私の居心地のいい場所~

HSS型HSPの私は、これまでの人生で何度も恋愛というものに悩まされてきた。
別にHSP気質だから悩むのかと言われれば、そうではない。
人間、恋をすれば悩みは生じるものだ。
でも今考えると、HSP気質がゆえ、HSS気質があったがゆえの悩みが多かったなと感じる。

そんな私が、今とても心安らぐ相手と一緒に居れるのは彼の努力のおかげだ。
最近それをとても感じる。
何だか惚気になってしまう予感がしている人もいるかもしれないが、私なりになぜ心地よく過ごせているのかを考えて見たので、HSP気質でかつ恋愛に悩んでいる人がいたら、私の赤裸々な恋愛経験をひとつの参考にしてみてほしい。



1.言葉や相手の表情に敏感だからこその悩み

HSP気質の私は、相手の言葉や態度、表情に敏感だ。
相手が放つ何気ない一言が、自分にとっての棘になる。
過去にお付き合いした方の中に、とてもドライで言葉数が少ない方がいた。
お付き合いする前はあまりそれを感じなかったのだが、お付き合いが始まり心を許してくれたからか、その特徴が顕著に現れた。
最初は、こういう人だしこれが彼にとっての普通なのだからと自分に言い聞かせていたが、日に日に彼の発する言葉や態度で傷つくことが多くなった。
それを何度か彼に伝えたことがある。彼も決して悪気があったわけではない。
それはわかっているのだが、言葉を受け取った瞬間はぐさっとナイフのように刺さってしまうのだ。そして、その傷は一度ついたら戻らないものだ。

心を許している相手に対して、とても雑な対応になってしまうことはあるだろう。
自分のことを理解してくれているだろうし、こういう仲だから、こういう言葉を言っても別に気にしていないだろうと。
これはカップルだけでなく友人でも同じことだ。
でも、HSP気質の私からすれば、いくら気を許していても自分に対して向けられる言葉や態度はとても気になる。
「こういう人なの、こんな言い方してるけど、これは彼の照れ隠しなの」
と言えるくらいの器になりたかったと、当時は自分をなんて器の小さい女だと思った。
当時はまだ自分のこの気質を知らなかったから、彼に理解を求めることも少し難しかったなと今思う。

2.共感力が強いからこその悩み

HSP気質の人は、共感力が強いと言われている。この特徴は、他者に寄り添うことができるということにつながっていると思う。
ただこれは、一歩間違うと自分自信を苦しめてしまうことにも繋がりかねないなという経験を何度かしてきた。
長所と短所は紙一重とはこのことか…とその度に感じていた。

私は昔から相談事をされやすい。
恋愛相談から友人関係のいざこざ、将来の話から家庭の問題まで多種多様だった。
おかげでいろんな人がいるんだなぁと割と早い段階から知った気がするし、自分の経験だけでなく、他人の経験談から学んだことも多いので、自然と会話の引き出しが多くなった。
中には割とヘビーな家庭問題に対する相談もあったりした。
ドラマでしか聞いたことがないような、そんなことも。
正直今考えれば、その問題はあくまでその家庭の問題で、私は第3者。
私が解決できるようなことではないんだ。
でも、なかなか人に話しづらいであろう家庭問題を私にならなぜか打ち明けられると話してくれて、私は常に真剣に向き合ってきた。
少しでも私が力になれればと常に思って、話を聞いていた。
複雑な家庭環境で育ち、愛情の伝えた方がわからなかったり、執拗に人に依存してしまったり、そんな方とお付き合いをしたこともある。

そんな方とお付き合いしているとき、「mona大丈夫?なんか最近いつも疲れてない?泣いてる話もよく聞くし…」と友人たちから心配されたこともしばしばあった。
共感力が強いため、相手からするととても話しやすいのだろうと思う。
ただ私側は、自分のことのように感情移入してしまったり、私が少しでも今の彼を救わなければと必死に脳みそをフル回転させたりしてしまっていたのだ。
そりゃあ、疲れるに決まっているんだ。
私は一時期、「あれ、私心理カウンセラーか何かなのか?私は彼の母親なのか?」
と思ったことがある。
それだけ、頼られる時期があった。
第3者視点で話を聞かなければ、自分の共感力と感受性が作用しすぎて、エネルギーが持っていかれてしまうんだということにこの時期気づいた。
そしてこの場合、私と意見や考えがあまりにも真逆だったため、親身に話を聞いては何度もぶつかり、次第に関係に疲弊してしまった。

好きという純粋な気持ちではなく、私が彼を救わなければという責任感が強くなってしまっていた。
「私はmonaに笑顔でいられる人と付き合ってほしい、もっと自分のこと大事にして」という友人の言葉でハッとさせられた。
私はこうしていつも相手のことで走り回っては疲弊し、いつしか自分のことが見えなくなっていた。
彼だって悪気があってやっているわけではない、環境がよくなかったんだ、そう言って私一人では背負えない責任をひたすら抱えていた。
ここにもまたHSP気質の特徴があるなと思う。

3.私にとって居心地のいい場所

このように恋愛をするたびに悩み、真剣に向き合ってきた私にとって、今はとても居心地がいいパートナーと共にいる。
正直自分でもびっくりするほど居心地がいい。
恋愛でのいろんな経験からの学びがあって、私は人と深く付き合ったら毎回こうなってしまうんだろうか、恋愛に向いていないんだろうか、と悩んだこともあった。
どうしてこんなにパートナーからの嫌な言葉や、自分にとって嫌なことが見えた時に他の友人たちのように対応できないんだろうかと。

でもこの悩みはHSP気質ということを知って、少し解決された。

現在のパートナーとお付き合いした時、自分が繊細さんであること、以前燃え尽き症候群になって休養した経験があること、昔の恋愛でどう傷ついたかなどを話した。
彼はそれを理解し、尊重してくれている。
正直、少し怖かった。
人混みに行った後疲れて爆睡してしまうことや、気疲れをしすぎてしまうことや、そもそも人の多いところがあまり得意じゃないことや、一人の時間も必要なこと。
それらを話すのが怖かった。
そして理解したと言ってくれても、実際それを見てどう思われるんだろうと思っていた。
でも彼は、そんな私の心配を、気づいたら忘れさせてくれるくらい日々大切にしてくれている。
彼も人混みが苦手だったりするという共通点もあるが、こうして私が居心地良く過ごせているのは彼の深い理解と努力のおかげで成り立っていると思う。
正直簡単なことではない。

自分にはない部分を持っている、しかもそれが繊細なのに刺激を求めるタイプときた。
自分ならこんなふうに考えるけど、彼女はこう考えるのか、なるほど…
となることもしばしばあるだろう。
あまり私には見せないが、彼なりに考えながら言葉選びや行動をしてくれているんだろうなと思う。

私が彼といて居心地良く感じるのがどんな時か、今一度考えてみた。

人混みに行った時、定期的に私の体調を伺ってくれること。
私が少し体調が悪くなったらすぐに一緒に休む方法を考えてくれること。
私がもやもやした感情を言語化した時に真剣に聞いてくれること。
私の中でまとまっていない支離滅裂な話したことを要約して気づきを与えてくれること。
いつも私にくれる言葉に温かみと愛があること。
お互いにないものを補い合えていること。
お互い疲れたら一緒に自然に行ってヒーリングすること。
彼といる時の自分が好きだなと思えること。
自分にない部分を理解する努力をしてくれるところ。
私のこの気質を尊重し、こういう私だからこそできることを一緒に考えてくれること。

もっとあるような気がするが今さっと思いついたのはこれらだ。
何より、なかなか理解されにくいこの気質を理解して、さらには私だからこそできることを応援してくれたり、提案してくれたり、尊敬してくれることが本当に心の支えになっている。
だからこそこうしてnoteで発信することも始めた。
私だからこそできること。
それはなんだろうと、いつも考えるようになった。

そしてその私にだからこそできることは、彼のためにも発揮していきたい。
共感力が強いからこそ彼の相談を聞いたり、人の本心を感じることが得意だからこそ彼のもやもやを明らかにするお手伝いをしたり、声のトーンや表情で感情を読み取りやすいからこそ彼の異変にすぐ気づいてあげたり、そんなふうにこの特徴を彼のためにも活かしたい。

お互いにない部分を補い合い、お互いの強みを一緒にみつけあっていきたい。
そう思える人に出会えたのは、これまでの恋愛経験があったからこそだ。
過去に出会った人たちとのおかげで、自分のいろんな一面に気づくことができたんだ。
そうして今HSPという気質も知り、開示できたことで居心地のいい関係性を気づくことができるんだと思う。
本当に感謝しています。

結局、自分を知ることが大事。
そうしなきゃ、何度やり直しても変わらない。
失敗することも、傷つくことも、傷付けたこともある。
でも、そこから得られるものがある。

だから私は過去のパートナーに感謝している。
あの頃のわたしと出会ってくれてありがとう。
そしてたくさんの学びをありがとう。
もし傷付けていたらごめんなさい。

4.悩んでいるあなたへ

どうか、あなたを大切にしてくれる人、あなた自身が自分を大切にしたいと思うことができる人、あなたの繊細さを理解して尊重してくれる人。
そんな人と素敵な関係を築いてください。

優しい心があるからこそ、傷つく相手といても離れられなかったり、どんどん苦しむ人をわたしもみてきました。

あなたの優しさ、寄り添うことができる力、それらはまずはあなた自身に使ってみてくださいね。
恋人だけでなく、友人関係でも同じことが言えると思います。
だからもし、今苦しんでいる人がいたら、この赤裸々な体験談を思い出してみてくださいね。

あなたは愛を与えるだけでなく、あなたも愛を与えられるべきなんだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?