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Day.22 48歳の時に気が付いたこと。だから歳を重ねるのはおもしろい!

22日目 「人付き合いで1番大切だと思うこと」

相手に自分の価値観をおしつけないこと

そういっても、若い頃は違いました。

自分の話を聞いてもらえなかったり
自分の(勝手な)努力を認めてもらえなかったり
自分の考えに理解を示してもらえなかったり……

特に、家族や親しい友人、好きな人に対して
「なんでわかってくれないんだろう」
「●●のために、こんなに頑張ってるのに」

そんな風に自分の価値観を押し付けていたんですね。

相手と分かり合うのに大事なことは

自分の話をするのではなく
相手の話を聞くこと。

自分を理解してもらうことではなく
相手のことを理解しようとすること。

相手を変えようとするのではなく
自分が変わらないと
何も始まらないんですね。

最近、両親が50年以上続けてきた
店をたたみました。

その時に、父の意見と家族の意見が対立したのですが
どう考えても、父のやり方だと合理的でないし
ムダな労力とお金もかかってしまう。

母や弟がどんなに言っても聞かない、
私も話してみても理解してもらえない。

もう、腹がたって夜もオチオチ眠れません(笑)

こうなったら好きにすればいい
でも、結果苦労するのは母や長男の弟。
どうしたら解ってくれるのか……。

そこで、父の言うことを否定しないで
全肯定で話を聞くことにしました。
それは、何か解決の糸口をつかんだ訳ではなく
色々いうと怒るから、仕方なく(笑)

ところが、相槌をうって素直に根気よく
話を聞くにつれて色々なことが分かって来ました。

父も内心ではわかっていたのです。
皆の意見が一番よい方法であることが。
だけど、方法、結果ばかりに私たちはとらわれて
父の気持ちに寄り添えていなかったのです。

これまで、店を、家を、家族を守ってきてくれたこと。
悔しい、辛い様々な思いをしても
私たちを守るために、時には頭をさげて
色々な事を我慢して、朝から晩まで働いてくれた。

業界に新しい波が押し寄せて
昔ながらの商売が難しくなっても
必要としてくれるお得意さんのために頑張り続けてきた。

もちろん、家族全員感謝の気持ちはあったのですが
父のその気持ちに一番最初に寄り添わなくてはいけないのに
自分たちの都合をおしつけて
そこをないがしろにしてしまったのでした。

これでは父も心を閉ざしてしまいますよね。

反省……

今では、父を操るコツを覚えて(笑)
話し合いもスムーズになり
父も色々と話してくれるようになりました。

あのまま時が過ぎて、父とゆっくり話も出来ずに
永遠のお別れにならなくて
本当によかったと思っています。


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