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輪湖もなみ
2016年5月10日 22:17
ミズバショウの花は地味なOLに似ている。じめじめした湿地に住み、1本の棒の形をした花に、白くて葉が変化したものが1枚ついているだけ。地味なOLがすれ違いざま、セクシーな香りの香水をつけているのに気づくとドキリとする。ミズバショウの狙いはハエだ。ハエは匂いフェチなのだ。ミズバショウは、ハエが大好きな肉の腐った匂いでハエをおびき寄せる。 ミズバショウは座禅草という和名を持つ。苞で包まれた花は
2016年5月6日 11:01
ハナバチは、マメなモテ男だ。花の間を精力的に飛び回る。そしてハチの巣に持ち帰るため、たくさんの蜜を吸い花粉を運ぶ。頭が良いハナバチは、義理がたく同じ種類の花を選んで飛ぶ。受粉するには最良のパートナーだ。モテ男をめぐる競争は熾烈だ。アヤメやパンジーは、ハナバチが好む紫色のドレスで着飾り、CAや女子アナのように知性、美貌、スタイルの良さを総動員しアピールする。一方で恋愛対象外の虫に蜜を吸わせないよ
2016年5月5日 20:57
人間は花を見ると心が癒される。しかし花は人間の目を楽しませるために咲いているわけではない。成功することを「ひと花咲かせる」という。だが植物にとって人生のゴールは、花を咲かせることではない。受粉し実をつけることだ。実の中に種を宿し次世代の子孫を残す。そうやって植物は1億5千年以上前から地球で生きてきた。 植物は花粉を風や水に乗せて運んだり、虫や鳥をおびき寄せてその体に花粉をくっつけたりして、