人生ナメている場合ではない
「将来の夢は、なんですか?」
わたしは、小学生ぐらいの時から、漫画家と答えていた。
はじめは絵を描くのが好きなだけで、そう言っていたのだけれど…
とある漫画家のサイン会に参加してから、高校生ぐらいまでは本当にそう思うようになった。
大好きな漫画を生み出した人がキラキラしているのを目の前にして、
「この人みたいに、自分が作ったもので人の心を動かしてみたい…」
そう思ったことは、今でも鮮明に覚えている。
とはいっても、何か行動に移したかというと、そうではなかった。
完成させた漫画なんて、ひとつもない。
そんなんじゃ、ダメだ!と、漫画を出版社に持ち込み…
という話では全然なくて。
わたしは大学へ進学し、見事にレールの上に乗った。
でも、どこかで「自分が作ったもので人の心を動かしてみたい…」という思いは、くすぶっていた。
こっそり活動してたら、見つけてくれる人がいたりして。ワンチャンあったりして。
そんなことを思いながら進学したけれど、何もしないうちに、あっという間に就職。レールの上を走り続けていた。
そう。わたしは、口先だけで何もせず、楽な方向に流されていたのだ。
どれだけ人生をナメているのだろう。
くすぶっていた思いは、封印して…
会社員のわたしは、目の前の業務に追われていた。
プライベートは、友人にも恵まれていたし、それなりに楽しかった。
でも、働いている時間の方が圧倒的に長い。特に何の思いやこだわりもなく過ごす時間は、ただただ消耗するだけで、満足感はなかった。
これでいいはずがない。
「このまま死んだら、ぜったい後悔する」
限界をむかえたわたしは、会社を辞めた。
もう、将来の夢は漫画家ではないけれど…
自分の心に素直になろうと、新たな道に踏み出した。
そんな道の途中、アニメ「鬼滅の刃」のオープニング曲「残響散歌」に出会った。
歌詞は、アニメとシンクロするように作るのかもしれないけれど、この部分は特に、Aimerさんの想いがグッと込められている気がした。
Aimerさん自身が歌手として歩んできて、本当に思っていたことなんじゃないかな。
こうして活躍するまでに、たくさん戦ってきたんだろう。そして、きっと今も戦い続けているんだろう。
ひとつのライブで何万人も集めてしまうような人が。
そう思ったら、人生ナメている場合ではない。
自分の気持ちから逃げるのをやめよう。夢の灯りを、ひとつずつ、辿っていこう。
きっと、今からでも、遅くない。
くすぶっていた思いに、もう一度、火を灯すことにした。
最後に、めちゃくちゃかっこいい曲なので、聴いてください。
オリジナルバージョンよりも、THE FIRST TAKEバージョンの方が好き。
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