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読書記録 | 2023年1月

1月に読んだ本

また久しぶりの投稿になってしまった……。
忙しくしてたとかではなく、気づくと時間が過ぎてる。こわい。

・『楽園のカンヴァス』著:原田マハ
・『13歳からの一生お金に困らないたった3つの方法』著:石原 尚幸

こちらの2冊。小説と実用書。
文庫本の小説は病院の待合室で読みやすくていいなぁ。

この記事は個人的な「感想メモ書き」なので、「内容の要約」ではない。


楽園のカンヴァス

分かりやすく著者にはまっているので、レビュー評価が高かったこれにした。
アンリ・ルソーについての知識はほぼない。
パレットを持って棒立ちしている肖像画のイメージが強い。

足を描くのが苦手なんかな……?
中学生の頃、わたしもこんな感じの足を描いてたわ。
そういえばパレットの名前の部分、描きなおしたとかなんとか……あったような。と、これを書きながら思い出した。
わたしのルソー知識はここに書いたのが全部。

前月に読んだ『<あの絵>のまえで』と『生きるぼくら』と違い、がっつり絵画と画家が中心に来ている話だった。

「ミステリー」ではなく「美術ミステリー」

どっかのレビューサイトを見たときだったか、「ミステリー」という単語を見かけた気がした。
いま思い返せばおそらく、「美術ミステリー」「アートミステリー」の「ミステリー」部分だけ記憶に残っただけかもしれない。
読み終わってから、ミステリーではないよな……? と思ったのだが、「ミステリー」と「美術ミステリー」はなるほど違うジャンルだよなと納得。

第一章と最終章

このふたつの章だけ、舞台が2000年という”いま”。
2023年から見れば、だいぶ通信機器が発達してないころ。だからこそ、なストーリーだったかな。
第一章だけでだいぶ濃厚だったので、第二章からどんな話が……??と思ったら、舞台(時代)が切り替わった。
序章というか、説明も兼ねているのでちょっと退屈な部分もある。

第二章から第十章

夏の日の、夢のような七日間と、その前後がみっちり描かれている。
ルソーの絵画タイトル「夢」にちなんでのことだろうけど、ルソーマニアが体験したらほんとうに夢のように素晴らしい日だろうな。

「アートは友だち、美術館は友だちの家」
という感覚になれる、育った環境がすごいし、ちょっとうらやましい。

(まとめ)

読み終わってしばらく経ってから、いい恋愛小説だったなぁと思った。
思ってから、恋愛だったっけ……? と思い返した。
恋愛より友情のような。友情っていう単語も、なんとなく似つかわしくない。
なんていう表現がぴったりなのか分からない。
時を超えて”友人”になれるのは、絵だけじゃなく小説そのものもそうだなぁと思ったり。
ほかの作品もそうだけど、「余白」がうまいなぁと思う。
すべてを書きすぎない、というか。小説家ってたぶん、書きたいことを削って削って作品を仕上げているんだろうけど、その塩梅が素晴らしい。
余白と余韻がとてもよかった。

感想書こうと意気込むと、展開をちくいち書いてしまいそうになるので短めにしか書けない。


13歳からのお金に一生困らないたった3つの方法

分かりやすく書いてくれてるので、わたしのレベルにぴったりな13歳シリーズ(わたしが勝手にシリーズ呼びしている)。
やっぱり分かりやすくて、読みやすい。
語り口調なので、最初はそれがちょっと苦痛だった。苦痛というか、単純にわたしと相性がないみたいで苦手、というか……。
読んでいくうちに慣れる。
(いったん読むのをやめて、後日読むのを再開すると最初だけまた苦痛に感じる。その繰り返しだった。いま思えば一気に読むべきだった)

きほんのき

いまはどうか知らないけど、わたしが義務教育受けてた頃は、お金に関する授業ってなかったなぁ。
なんでなかったんだろう。
この本で書いてくれているのは、そういった、小学生もしくは中学生で学びたい「お金にかんする基本」のはなし。
『金融リテラシー入門のまえに』みたいな。
入門編ではなく、その前に読んでおきたい知識。

10歳前後の子供向けなので、「おこづかい」を例に話はすすんでいく。
・おこづかいを増やすには?
・お金を減らさないためには?
・お金を貯めるとは?

周りの大人にも金融リテラシーが必要

おこづかいを増やすには、くれる人を増やそう! というのがある。
お隣さんとか、としれっと出てくる。

隣の家の子どもが庭仕事手伝います!おこづかいください!
って言ってきたら……対応できるだろうか、と大人目線で考えてしまった。
ここに出てくる話は「例えば」なのだけど、素直で行動力が突き抜けてる子なら実践しそう。そして、現代のご近所付き合い事情が世間ではどんなもんか知らないけど、少なくともわたしはお隣さんの子どもがそんなこと言ってきても断るかな……。

この本をもとに、全部を真似しておこづかいを増やしていくことは、環境によってはむずかしいかもなぁ。
お金を学びはじめるにあたって、この本の通りに実践しておこづかいを増やしていくのが大事かもしれない。

読んでよかった点

ビジネスにおいては世の中がいつも正しい

46頁

この文章はすんなり納得したし、わたしが言語化できていない部分だったので読めてよかった。
売れない=世の中は分かってくれない! ではなく、売れない=求められてない
商売においてはそうだよなぁ。単純だけどちゃんとわかってなかった部分を文章で読めた。
この本を読んでよかったと思えたページだった。

「この文ムリ」 とメモしたとこ

noteの仕様縛りがなければ、赤字で太字のアンダーラインぐらいにしてやりたい。

本筋とは逸れるのは重々承知なのだが、もやっとした文章があったのでそれも一応書いておきたい。

「おこづかい、ちょうだい」
といったときに、お母さんが不機嫌だったら、
「前にもう、あげたでしょ!」
といわれて、おこづかいがもらえないなんてこともあるかもしれない。

32頁

おこづかいが足りてるか? のくだり。だいぶ序盤なんだけど、ここで一旦この本を投げ捨てようかと思った。
なんかもやもやする。
この著者が「お父さん」として書いてる本だから、この文章がものすごくイラつく。
本当にあったエピソードかもしれないけど、それにしたって。
「お父さん」は「きみ(息子≒読者)」に寄り添っておこづかいが増える方法を考えるけど、お母さんは機嫌で息子に接している、みたいな。
当の「お母さん」は気にしないかもしれないけど、わたし(大人の読者)は気にする。
これがせめて、「お父さん」自身だったらなにも思わなったかもな~。わたしだってこんなことに突っかかりたくない。
わたしがこの本の文体が苦手なのも、この文章があるからかもしれないと思っている。

深読みしすぎかもしれないけど深読みしてしまう文章をぶっこまないでくれ~!

(まとめ)

「きほんのき」を抑えておきたい人にはおすすめ。
自身の子どもに読ませたいなら親も一緒に読んだほうがいい。


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