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社会人5年目財務職が考えるサステナビリティ

私はいわゆる大企業の経理財務職として新卒入社し5年目になります。
デジタル系の事業部の財務部門として業績管理や決算業務をしています。
大学生の頃からサステナビリティを実現する仕事に関わりたい、そのためにはまず資金・人財・情報のある民間企業でお金の流れやビジネスについて学ぶために経営に近い仕事をしたいと思っていました。(詳しい経緯は別のnoteに書こうと思います)
そんな私が日々感じているサステナビリティについて少し書いてみます。

サステナブルな事業の予算

SDGsやESG等の言葉を頻繁に耳にするようになり、会社の社外向け資料には「グリーン」「SDGs」をビジネスと掛け合わせて推進していくことが説明されています。あるべき姿ではありますが、実際に現場ではそれが追いついていない状況だと思います。
どのような事業がそれに含まれるのか、あるとしても追っていく予算は財務情報(売上や利益)。なんだが違和感があります。非財務情報も予算やKPIに設定されても良いのではと。

財務は、投資家や市場に対して会社の価値を説明・情報提供する役割として、従来の財務情報だけでなく、非財務情報の予算・KPI策定をリードしてデータをどう取って、どう分析して、社外にどう見せていくのかするべきだなと思います。
大企業はおそらく構想の検討から、社内システムの設計・構築、各部門への説明と各部門での適用まで数年単位になると容易に想像できますので、小規模なベンチャーなどから始めるのが良いのかもしれません。

どのデータを、という点に関しては、非財務情報である「人財」「環境」「ジェンダー」が主なところだと考えています。
例えば「人財」は、従業員の仕事・会社生活に対する充実度、従業員の心身の健康状態(健康診断の結果)、産業医やEAPの活用度、発注先企業の働き方。

サステナブルな働き方

これは、心身の健康を保って働くことができているか、継続的に働いつづけられるか、という意味合いです。
私の周りは長時間残業が長く続いているため、当事者として重要性を痛感します。22時まで残業が続くと、さすがに精神的にもしんどくなりますし、夕食が遅くなることで胃腸の調子も悪くなり(合間に夕食を挟めば良いとよく言われますが、そこまで残業するということは、そのような余裕もないのです)、土日に体調を崩したり、そこまではなくとも趣味や友人と会う体力もなくリフレッシュできないため、悪循環に陥ります。
私が担当する部署のSEさんは、時々、早朝4時や深夜0時にメールが来ていることもあり、こちらが心配になってしまいます。。。

一昔前はこれも"普通"だったのかもしれませんが、今の時代これはサステナブルな働き方ではないと思います。
若い世代はそのような価値観ではない人も少なくないですし、子育て世代であれば家事・育児との両立を考えるとできませんし、このような働き方をして従業員の健康を害しては、国の医療費の負担も増えます。
仕事はほどほどに、ですね。

サステナブルな組織

今の時代、転職は何の違和感もありませんし、寧ろキャリアアップが見込まれる良い機会だと思います、そうすると、仕事はいつ・誰でもできるように、特定の人に依存した状態は避けるべきだと思います。
担当業務を2〜3年してローテーションする程度でしょうか。
実際、私は今の業務を担当するのが5年目になりますが、すっかり個人に依存している状態になってしまいました。いつ誰がどうなるかわからないため、仕事は常にマニュアルや引き継ぎ資料をオープンに共有されておくべきだと思います。
細かいことを言うと、メールの宛先も特定の個人だけではなく、その部署の関係者や上司も入れておいた方が、常に情報共有されている状態になります。
また、誰でもできるように仕組みや作業はシンプル化しておいた方が良いいう印象です。複雑な業績管理をしていると、理解するまでに時間もかかりますし、そもそも詳細な概念をまとめてある資料があるか、、といったところです。

組織が存続するには、特定の個人ではなく、いつ誰でもその仕事ができるようにしておくべきだと考えています。

この記事では、大企業の財務部門で働く社会人5年目が考えるサステナビリティに関して書きました。
何かインスピレーションがあれば幸いです。

それでは。

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