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中村文則 『教団X』 【読書メモ】

《2023年3月25日追記》
このnoteの記事を元にブログ書きました!
良ければ覗いてみてください!


“考える”ということ。
意識。『私』。
仏教と宗教。

“アマチュア思想家”という表現もかなり気に入った。
『私』というものは、原子の集まりである脳を写す鏡であるなら
自分が壊れてしまうほど考え事をする必要はないんじゃないか。

動物と比べて人間は考えすぎなのでは。
そういう自分も考えるのが好きではある。
精神をコントロールできなくなっている状態というの脳?意識?のキャパシティを超えて考え事をしてしまっているんじゃないだろうか。

「何でもカテゴリーに入れて安心している」。
ぐさっとくる。
けど人間が限られた脳のスペックで世界を捉えるために仕方ないのでないか。

ゴールを決めたスポーツ選手が神に祈る。
金持ちがさらに金持ちになる為に紛争地帯で戦争に行かされる少年や、飢餓で死んでいく少女たちを見殺しにする神がそんな様子を見ているだろうか。

フィクションには思えなかった。
今の日本を含む世界で起こってるんじゃないのか?
既得権益に齧り付く権力者たちによって不幸な一生を送る人間は実際にいるはず。

資本主義が目指すところは何だろう。
神って何だろう。

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