【映画】ゴールデンカムイ

2024年2月14日

ツイッターTLのオタク共の評判が予想の他かなりいいという事。
また実写化爆弾処理班山崎賢人の演技がどんなもんかと言うのが気になったという事。
いや、白石が白石過ぎる!っていうことが気になり漫画→実写化という邦画では悪評の沸き立つジャンルでも見に行った。

結果として、ここまで丁寧に実写化した作品ってある~~~~~~!?と思える出来で非常に満足だった。
漫画で表現される突飛さをうまく実写で表現出来てた上に、キャラの造形が非常に丁寧でやればできんじゃん。邦画界隈。

杉本とアシリパさんの出会いから鶴見中尉との邂逅と逃走までを今作では描いたが、まぁまず杉本だけど、最初のうちは「う~ん、及第点」って思っていたのだが劇が進むごとに役が馴染んでいく感覚とともにいいじゃん山﨑杉本。って思っていた。とかいいつつ最初の羆の襲撃あたりで「俺は不死身の杉本だぁ~~~!!」あたりからもう心は絆されていたのかもしれない。
またアシリパさんも顔芸枠を遺憾なく発揮していたので、「えーあしりぱさんめっちゃ年くってんじゃん!」という気持ちも普通に粉々に砕け散った。
やはりこちらも見ていくうちにきちんとアシリパさんに見えてくるのはディレクションの妙、演技の頑張りかな。と。

更に期待していた白石がマジでめっちゃ白石で登場シーンの逃げるところからぬらぬら感、くねくね感というかそこら辺も実写にする!?!?というぐらいでかなりの満足度。
基本的には悪漢なんだけどどうにも憎めない愛嬌というかちゃっかりしているところも演技と演出からきちんと滲み出てくるようで満足。
ニカっっと笑うところもこれもまた演技が馴染んでくる。

そして金カムのグロ、スプラッター表現もガッツリ見せてくれる。
谷垣の登場シーンの杉本を追い詰めた兵隊の顔面がまるごと取れちゃうところもきっちり表現。最高かよ。
洋平の腸を引きずり出してるところとかもバッチリで普通に手加減なしで描写されているところが非常に偉い。

北海道の大地の厳しさを当然、雪の情景で表現されているのだが、それについても自分は結構いいじゃんって思った(人によってはこれ青森じゃーん!みたいな事があるがわからんかった)。
アシリパさんのアイヌの集落についても鑑賞に堪えるものだったしきちんとアイヌ監修についても丁寧に出来ていたのでは無いかと。
そしてやっぱ羆はこええなっていうのを通してずっと思えたし、そういう土地については関東民からしたら十分に北海道だ~~~!って思える形になっていたので良かったんじゃないかな。

そして最後に、玉木宏がマジでめっちゃ鶴見中尉でガチで満足。
玉木宏なんだけど途中からアニメ版の大塚芳忠さんの声が聞こえてくるほどの完成度。特殊メイクの顔面もなかなかの出来で感心しきりだった。
中尉を象徴するトチ狂った行動の数々も実写化に関わらずすんなり見せてくるのは玉木宏の演技力故か。。。

当然物語の途中で映画は終わるのだが、今後も非常に楽しみに待てる実写映画だった。
うーん、満足。

以上。



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