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11.ホームパーティーをやろう

ゴウキさんが、レシピをクックパッドにあげると、色々な人から「つくれぽ」という感想が届くようになった。

「美味しかったです!」「家族が喜んでくれました!」「また作ります!」

顔も知らない誰かから、こんなメッセージをもらえるというのは、けっこう嬉しいもの。

「ももちゃん、見て見て〜」

と、届いたメッセージを見せてくれるゴウキさん。よかったね^^と思うと同時に、私はこの時、ゴウキさんが少しうらやましくなった。

そして、私も何か発信というものをやってみたくなって、今まで友達限定に公開していたインスタグラムを全体公開に変えて、ゴウキさんにつくってもらった料理を写真におさめて(惚気と共にw)アップしていくことにした。

"会社から帰って来たら、彼がビーフシチューをつくってくれていました!"

そんな投稿に「素敵な食卓!」「料理上手な彼でうらやましい!」というコメントが!

むふふ。

友人や、インスタグラムで知り合った人からのそんなコメントは、やはり嬉しくって、二人だけの食卓を楽みつつも、発信をすることで自分たちの世界以外との繋がりを感じはじめた。

そんな中、ふと私はゴウキさんに出会う前のことを思い出した。

そういえば、私ホームパーティー好きだったなぁ。

一人暮らしをはじめてから、ゴウキさんに出会う前の時期、友人や会社の同僚をおもてなしするのが楽しくて、たまに家に呼んでは、あまり上手ではないが、クックパッドを見ながら必死につくった料理を出して、楽しんでいた。

ゴウキさんと付き合ってからは、二人で遊ぶことに夢中だったが、今度はゴウキさんが料理をつくって、ふたりでホームパーティーをやったら、自信を持って美味しい料理を出せるし、もっとみんなに喜んでもらえるのではないか?

そう思い、仕事帰りや休日に会社の同僚や友人を家に呼び、ホームパーティーを開催するようになった。

といっても、30平米のワンルームに、ダイニングテーブルが一つ。友達を呼べても2〜3人でいっぱいだった。

いつも二人で食べているようなご飯を、少し多めに作ってみんなでテーブルを囲んだり、パンケーキをみんなで飾り付けるパンケーキパーティーをやってみたり。。。

みんな、おいしい!おいしい!といって、ゴウキさんの料理をよろこんでくれていた。

帰り際に、あの料理おいしかったな〜と言ってくれた人には、そのレシピが掲載しているクックパッドのリンクを教えてあげると大変喜ばれた。

1年前くらいに、縁もゆかりもなかった千葉県に転勤でやって来て、友達がなかなか出来なかったというゴウキさん。会社でも一人きりで、よく考えると、私以外の人とあまりコミュニケーションをとっていない1年をすごしていた様子。

そんなゴウキさん。私以外の人に「すごい!」と褒められたり、「ありがとう!」と喜ばれたりして、だんだん元気になって自信を取り戻して来た様子だった。

気づけば、ゲームもあまり触らなくなっていた。

再びの就活

6月の終わり頃。そんなこんなで、ゴウキさんの就活熱がふたたび上がって来た。

とは言ったものの、ゴウキさんは前職ではSNSを禁止されていたこともあって、当時facebookもTwitterもインスタグラムもまったくやっていない状況だったので、友人や多数の知人に対して、ちょっと相談〜というのも気軽にできる状況ではなかった。

そして私も転職活動というものをしてきていなかったので、お作法がわからず、ハローワークにいったり、たまたま連絡が来たエージェントに相談するしか選択肢がなかった。

しかし、なかなかいい仕事に巡り会えない。

そこで、私がインターネットの会社に勤めていることもあり、もうちょっとインターネットを利用する方法に変えてみよう!ということになった。(もっと早くアドバイスしてあげなよ!ということは言わないでw)

今ではすっかりメジャーなサービスになったが、当時の就活の方法としては新しかったWantedly日本仕事百科から仕事を探すようになった。

この頃から、就活の風向きは変わって来た。

「面白そうな求人があったよ!」「明日はここの会社に話を聞きに言ってくる!」

そう言って、再び生き生きとした表情になってきたゴウキさん。これらのサイトに紹介されていた仕事は、どれも、ゴウキさんの琴線に触れるものが多かったようで、今までの「とにかくお金を稼ぐために働かなければ!」という感じの就活ではなく、「ワクワクすることがしたい!」そう思えるような就活に変わっていけた。

ストーリーや人の熱い想い、背景などに心動かされるゴウキさんは、ハローワークの求人票ではそれがわからずモヤモヤしていたんだと思う。当時、Wantedly日本仕事百科のような求人サイトがあって、本当に良かった。

今のゴウキさんを知っている人からすると、びっくりするような話かもしれない。でもこれは、たった4年前のことなのだ。

人って、本当にちょっとしたきっかけで新しい世界に触れ、自分が知らなかったような才能が開花するタイミングがあるんだとおもう。

私はゴウキさんの、その瞬間をずっと見て来た。

これから絶対売れるであろうバンドを小さなライブハウスで見つけてしまったマネージャーのような気持ちで、私はゴウキさんをずっと見守っている笑

お揃いアイテム

就活とは関係ないが、この辺りから私のお揃い欲求は加速しはじめて、お揃いアイテムを買うようになってきた。笑

こういうことを、恥ずかしがったり、嫌がったりしないで一緒に楽しんでくれるゴウキさんには、本当に感謝している。

でもまだ、当時の写真からユニット感は感じられない。てとてと結成は、まだもう少し先のお話。

次回は、就職先が決まった編です!やったぁ!

サポートいただいたお金は、夫婦でお揃いの服を買うために、使わせていただきます^^