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コーポレートエンジニアとして大切にしていること

この記事について

この記事は大きく分けて下記2点を記載しています。

1. 「コーポレートエンジニアって何ですか?」という方向けの説明
2.  私がコーポレートエンジニアとして大切にしていること

コーポレートエンジニアを知らない人には、その職種を理解してもらうこと、同業者の方には「こういう考え方をしている人もいるんだ」という参考にしてもらえれることを目的としています。

マネーフォワードアドベントカレンダー の8日目の記事でもあります。

自己紹介

マネーフォワードでCISO室コーポレートインフラチームに所属し、コーポレートエンジニアとして活躍している下村と申します。
コーポレートエンジニアとしての経験は6年ほどです。
こちら のnoteにも自己紹介を記載しておりますので興味をもって頂けた方はそちらをご覧になって頂けると嬉しいです。

コーポレートエンジニアとは

誤解を恐れず言えば、私は「コーポレートエンジニアとは会社をあらゆる手段で改善する人たち」だと考えています。要は「なんでも屋」です。
(かっこよく言うとしたら、会社をハックする人たちというところ)
更に誤解を恐れず言えば、「改善手段はITでなくてもいい」とも考えています。

"情シス"とは何が違うの?という疑問もあるかと思いますが、呼ばれ方が違うだけでほぼ同じです。
ただ、情シスは「ITを管理する仕事」というイメージが強いと考えます。
コーポレートエンジニアは前述したとおり「手段はITに限らない」のでそこの考え方などが違ってくるかなと考えています。

コーポレートエンジニアのタイプ

コーポレートエンジニアは「何でも屋」と書いたのですが具体的にはどういうことやっているのか、というところも触れたいと思います。
大きく大別すると下記、5タイプの人達がいると思っています。
※ 極端に汎化しているので過不足などの異論は覚悟してます。

重要なのが下記の要素がどれが欠けてもコーポレートエンジニアとしては成立しないというところです。
どれか一つだけをやればいいのではなく、全ての要素を各人が大なり小なり意識しながら各種施策を進めていく必要があります。
実際には下記タイプを分業したり、一人で複数タイプを担当したりしているケースが殆どなんじゃないかなと思います。
(なお、「一人情シス」と呼ばれている人たちは下記を一人でやろうと日々努力している人たちです。一人で全部こなすのはかなり難しいので周りにそういった方がいる方は最大限のリスペクトをしてあげてください)

1. インフラ保守型
社内機器の導入/管理、ITサポート、セキュリティ管理等を行う人達。
社員が業務継続可能な状況を維持することに心血を注ぐ。
(一般的な情シスのイメージはこのタイプを思い浮かべる人が多い。)

2. PM型(調整型)
社内の主要なキーマンをつなぎ合わせて、施策を行う人たち。
または外部ベンダーと調整し、プロジェクトを遂行する人たち。
人 対 人の調整なので人格者じゃないと務まらない。
一方で、プロジェクトを遂行する上で不要な意見を切り捨てるという
冷静な判断も必要。
法務調整やコンプライアンス調整など、裏方作業もやる。

3. ギーク型
最新技術が大好きな人たち。
広く浅く技術知識を日々ストックして、社内の最先端エンジニアの要望にも応えられるようにしている。(技術要素を全て理解するのではなく、最先端エンジニアと会話ができるように最低限の知識をストックしておく。)
コード書くのも好き。技術を使って自動化等、非効率な作業を撲滅するのが生きがい。
部内への技術インフルエンサー、教育係でもある。

4. 企画・分析型
現状の会社の状況や、自部署メンバーの稼働状況、技術トレンドなどあらゆる要因を総合的に鑑みて、次の打ち手、施策を検討する人たち。
バランス力が求められる。
上記3タイプを管理するリーダー的な立ち回りをすることが多い。

5. 破壊型
既存概念に囚われず、必要とあれば現状業務フローを壊してでも、業務最適を図る人たち。会社、社員のためになることを一番考えているタイプ。
企画・分析型にアドバイスをしたり、協働で動いたりする。

私が大切にしている3つのこと

コーポレートエンジニアとして私が特に大切にしていることは下記3つになります。

大切にしている3つのこと
1. 社員ファーストであること
2. プロフェッショナルであること
3. 手を抜くことに全力を尽くすこと


1. 社員ファーストであること
これが一番大事なことだと考えています。
コーポレートエンジニアにとってのお客様は社員です。
社員の満足度を高めることがコーポレートエンジニアの必須条件であると考えます。
一方で、社員に対して媚びない関係性や、何かあっても許してもらえる愛嬌も必要だと考えています。
社員ファーストの実現には、「社員の奴隷になること」ではなく「社員の最高のパートナーになること」が必要だと考えるためです。
そのためには、常日頃から社員ファーストは何であるかを考え、施策を実行し、信頼を積み重ねていくことだと必要です。
「○○さんなら安心だ。何か困ったら相談しよう。」という関係性を作れれば会社を成長させるための施策もやりやすくなります。

2. プロフェッショナルであること
コーポレートエンジニアにとっての武器はやはりITです。
ITに関しては社内の誰にも負けない知識、方法論を持つべきだと考えます。
会社が実施しようとしている施策がITを活用すべきなのか否かを考え、適切に意見すべき立場にあるのもコーポレートエンジニアであると考えます。
また、ITを活用すべきか否かは、IT知識だけでは判断できないので、ビジネス観点や、デザイン思考などの様々な知識も常にストックしておく必要があります。
そんな、上記要素を楽しめるのがプロフェッショナルであると私は考えます。

3. 手を抜くことに全力を尽くすこと
コーポレートエンジニアに求められることは多岐に渡るので、全てに100%の力を投入するといつか時間も足りなくなり、最悪は体を壊します。
そこで、
・やらなくて良いタスクは、やらないで済むように全力で調整する。
・他社事例で良い事例は全力で真似る。(プライドはかなぐり捨てる)
・SaaSやプログラミングなどで定常業務の自動化をする。
・若手を育てて業務移管する。
・自社でやるべきではない業務は外部委託できないか考える。
など、「自分がやるべき業務に注力できる環境」を全力で作り上げる必要があると考えます。
また、リリース物や実施施策については100%を求めずに80%程度のもので展開し、「運用しながら修正する」という緩い心も必要です。
社員ファーストではありますが、自分ファーストも同様に大事だからです。
自分が楽しめる環境にしておかないと、良い環境を社員に還元できないですしね。

最後に

コーポレートエンジニアという業種、大事にしていることについて誤解を恐れず記載してみました。
人によって大事にしていることや考え方は違うと思いますので、一つの考え方として受け止めて貰えれば幸いです。

社外にも目を向けると今は、尊敬できるCIO/コーポレートエンジニア/情シスの方達があふれていて、刺激的な時代になっていると感じています。
そんな刺激的な時代に身をおけることを全力で楽しみながら、社員ファーストな最高の裏方として邁進していきたいと考えています。

明日の マネーフォワードアドベントカレンダー2019 はmoekunさんの語るインサイドセールチームについての記事です。お楽しみに!

私が所属する コーポレートインフラチームのアドベントカレンダー もありますので、そちらも宜しくお願いします!
(既に私も 投稿しました。 )

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