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1級FPに合格したのでFP試験を通じて自分の過去を振り返ってみる

この度1級FPに合格したので、3級受験当時から今までの自分の過去をFP受験時を中心に振り返っていこうと思います。
※CFP経由での受験です。1級学科は受験していませんのでご了承ください。

受験のきっかけ
初めてFP試験を受験することを決めたのは高校3年の頃でした。
自分は商業高校に通っていて、普段から簿記会計や商業の勉強に触れていました。
そこからもっとお金に関する知識を身につけたいな~という思いから勉強をしてみることに。検定試験もわんさか受けていたので、少しは箔がつくかなという思いも…!

3級受験→合格
思い立ったのが高校3年の6月頃。とりあえず本屋さんに行ってテキストを買ってぼちぼち勉強をすることに。
ある程度対策して2011年9月試験で3級を受験。難なく合格しました。
それと同時期ぐらいに大学も指定校推薦で合格した。割と順調に行っていました。
高校でやっていた簿記会計が面白いと思っていたので、会計学を専攻できる大学に通うことに。
将来的には公認会計士を目指すことにしたので、まずは簿記1級の受験を目指すことにしました。
FPは3級受かったし多分2級もちょろいやろw簿記は片手間にやったろwという感じでした。
簿記が優先だったからFPが後回しになるのは仕方ないけど、それを差し引いてもかなり調子乗ってたなって今でも思います…

3級の合格証書。当時は17才だったらしい…若い…

アクシデントに見舞われる
とりあえず2級のテキストを買ってきて、またのんびり勉強することに。
いざテキスト読んで過去問解くと
「あ、これ3級より難しい」って思いました。(当たり前)
3級試験なら○×or3択問題だけど、2級ではすべて4択問題になる。
より正確で幅広い知識が必要で、これはかなり大変だなということに12月初めごろに気付きました。
とりあえず1回で学科実技両方受かるのは無理そうだ!学科だけに絞ろう!ということで2012年1月試験は学科試験のみを受験することに。
そう思って勉強に本腰を入れようとしたら急に咳が止まらなくなって、胸の激痛に苦しむことに。
これはやばい!と思って病院に行くと、肺炎と診断されてそのまま入院する羽目に…。
苦しすぎて勉強どころじゃなかったのでとりあえず休養に専念しました。
病室でテレビのニュースを見てたらセンター試験当日という話題になってました。進路決まっていて本当に良かった…。

FP勉強は休止へ…
退院したのはFP本試験の2日前でした。もちろん全く勉強はしてないです。
どう考えても無理だけど、受験料勿体ないし受験はすることに。
本試験も病み上がりだったので苦しみながら解いた思い出が…。
もちろんさっぱり分からなかったです。
結果は34/60で不合格。特に苦手意識のあった不動産や相続は全然取れてなかった。
仕方ないとはいえ悔しいな~って。
ただ、高校生で社会経験もまるでないので全くイメージつかない内容ばかりだったし、今はまだ学び時ではないのかなという思いからFPからは少し離れることにしました。
あと簿記の勉強が本格的に忙しくなってきたからというのもあったけどね…

当時の通知書の写真。(画質の悪さが時代を感じる)
点数だけ見ると惜しく感じるかもしれないけど、ほとんどわからず勘で解いていました…
不動産が3割、相続が4割という酷さよ。

挫折と再開へ
大学1年6月に簿記1級を取得し、それ以降は会計士試験を受験する資格試験ガチ勢になりました。
大学の講義と両立しながら勉強するのが本当に大変だった。1日最低12時間は勉強時間として確保しました。
オールで勉強してそのまま大学に行くとかよくやってたし今では絶対無理だなって思う。
そんな生活が2年ほど続き、会計士試験は短答式試験には合格したものの、論文式試験で不合格を叩きつけられました。
いやもうこんだけ勉強して落ちるなら無理だよ…受かる人は努力だけでない何かを持っているな…ということを強く感じた自分は撤退することにしました。
この時点で大学3年の11月でした。とりあえず今まで耐えていた反動で論文式試験が終わった8月から思いっきり遊んでいたので、そろそろ就活を意識しないといけないなと思い、一般企業への就職を目指すことに。
まぁ受験勉強時代の内容で就活ネタは十分すぎるしこの辺アピールしとくか~~という感じで面接対策はしつつ、履歴書に書く資格・検定を洗い出していたらFPの存在を思い出しました。
そういえばFPは3級止まりじゃないか…せめて2級まであったほうがいいよな…という思いからFP試験を再開することになりました。

とりあえず2級の過去問を印刷して解いてみる。
やっぱり3年あると変わるんだね。スイスイ解ける。社会保険関係も分かるようになっていたし、税法や金融は会計士試験でさんざんやった。
苦手だった不動産や相続も過去問対策で習得できるようになった。
新たに知識がついたというよりも、勉強のやり方を確立することができたんだと思います。
高校の頃はとりあえずテキスト読んでノート作って問題を1からゴリゴリ解いてというパワー系でやっていた気がします。
もちろんそれでも大抵の試験はいけるけど、効率的じゃない。
今回はノート作成は完全に廃止しました。テキストも用意しななったです。過去問いきなり解いて分からない箇所間違えた箇所は関連知識を含めて過去問に直接書き込んで冊子化しました。知識内容(インプット)はネットで調べまくりました。
あとはどの論点を間違えたかを記録して、その分野を徹底的にやりこみました。
忘却曲線を意識して週単位でやるべき分野をリスト化してスケジュールに組み込みました。
膨大な試験範囲の試験を経験したことがここで非常に生きてきました。
この実践が功を奏して、2015年1月試験で2級に合格!
そのあと就活をして無事に内定をもらって大学は卒業しました。

2級の合格証書。当時21歳。高校の時苦労していたのが嘘のようでした。

休職してFP知識の大事さに気付く
入社したのはいいけど、典型的なブラック企業だったので1年足らずで精神がぶっ壊れて休職することになりました。
そこで傷病手当金の申請のために書類を作ることになって、「これFPでやったな」ということを思い出しました。
そのおかげもあってか、申請にそこまで苦労することもなく生活に困らない程度の収入を確保することができました。
普段の生活だけでなくてこういう心身が弱っている非常時にも対応することができる知識って、こういう時にしっかり生きてくるんだなって痛感しました。
どういう場面であってもお金の話が切り離されることはないですしね。
自分を守るためにも、誰かを助けるためにも、もっとFP知識を身につけないとだめだ。
そう強く決めた自分は実践的な知識を少しでも学べたらという思いでCFP試験への受験を決意することに。
それに先立ってAFP研修を経て、まずは2017年2月にAFP認定者になりました。

AFP認定証
FP2級の合格とAFP研修を修了して日本FP協会に入会すれば認定されます。

転職→CFP試験挑戦へ
AFP登録後しばらくして心身ともに回復したので転職活動をして転職。
別分野の内容だったのと休職で身体が鈍っていたので、転職して1年間は心身ともに非常に苦労しました。
正直、転職前より苦しいこともあったけど何とか乗り越えられました。上司などに恵まれたのが本当に大きくて、人間関係って本当に大事だなって思いました。
そして、少し仕事に慣れてきて心身ともに安定しはじめた2018年、CFP試験の受験勉強を本格的に開始。
それでも仕事が忙しいことは変わらないし休日出勤もザラにあったし、業務で今すぐ必要な資格というわけでもないので、のんびり目指すために全6課目を3回に分けて受験することにしました。
金融・タックスは会計士試験の知識があったので余裕でした。
ライフ・相続は割とできると感じました。過去問ぐるぐる回して頑張りました。
不動産・保険は計算問題は出来たけど理論問題がさっぱり分からなくて苦労しました。2級の知識に戻ることもあって基礎から徹底的に叩き直しました。
そして2018年第1回試験で金融とタックス、第2回試験で不動産と保険、2019年第1回でライフと相続を受験。
各課目初回の受験で合格したため、2019年第1回で全課目合格。
2020年4月にCFP認定者になりました。

CFP認定証
バッジは一度もつけたことないです…

いよいよ1級へ
そして2020年9月、最高峰の1級FPを受験してきました。
CFP認定者になったので1級学科は免除。実技のみの受験です。
え?「2019年第1回(6月)にCFP試験合格したなら2019年の1級FP試験(9月)受験できたんじゃないの?」って?
いや、その日はイベンt…別の大事な予定が入っていたので受験できなかったんですよ……
というわけなので、2020年9月に向けて数ヶ月前からのんびりと対策を始めることに。
過去問集を中心に抜けている知識がないかを補強して
300字程度で論述させる問題を中心に勉強をするというかたちでやりました。
正直そこまで勉強した感はなかったです。2級に合格するほうが大変だと思う…。
ただ、最後の試験から1年空いてるので、思い出さないといけないことが多かったのはちょっと大変でした。
記憶が新しくて、本試験の感覚が残っているうちに受けるのがベストだなって思いました。
そして先日の合格発表をもって無事に合格を確認。ようやく最高峰に登りつめました。

1級の合格証書。3級2級よりもサイズが大きいし、厚生労働大臣の名前が入っているとても良い感じ。
個人的に技能検定の合格証書のデザイン結構好きなので気に入ってます。

登りつめて
3級に合格してから休止期間含めて10年ほど経ってるんですよね。
あちこち遠回りしてなんとか頂点まで来たんだなと振り返って実感しています。

肝心の「学んだことがちゃんと役立っているか?」ですけど、ちゃんと役立っていそうです。
自分は最近、家を購入したんですけど
重説の際には不動産の知識が生きたし、資金面では親族から贈与受けたりもしたので、「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税の特例」や「相続時精算課税制度」も使えるな。ローンの場合は「住宅ローン控除」が使えるから、どっちが有利か検討しないといけないね。といった選択肢がぽんぽんと出てきて、いろんな面から比較検討をして自分に有利な選択をすることができました。
そのおかげで無事に新居も購入できましたし、その後の税務処理もこなすことができました。
こういうこともあって、知識が経験として生きていっているなということは強く感じています。特に家を買う、結婚する、子供ができる等々…大きなイベントにお金の話は絶対絡みますからね。
知識が無いとそもそも選択肢を出すことすらできないですし。知らないうちに損することだってあると考えると、この差はかなり大きいと思います。
じゃあ1級まで学ばないといけないのか?って言われると、オーバースペック感は否めないです。実生活に活かすまでなら2級で十分かなって思います。
自分の場合は、他の人に発信したいという思いと、上があるなら上まで行きたいという思いがあったのでここまで行くことになりました。

これからFPを目指そうと思っている人や、今も勉強しているよっていう人に少しでも参考になれば幸いです。
学んだことは絶対に無駄にはならないので。
自分もこれからがスタートだという思いで頑張っていきます。

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