参院選でどんな結果がでても、私は山本太郎を応援し続ける

「僕は、もう戻れないです。同じ日本人同士で、これだけ不条理な目にあっている人がいるっていうことを知ってしまって、無反応のままではいられない。
これはもう間違いなく、自分たちの明日の姿ですよね。今、何も対策を打ち出せていない政府が、何年か後に奇跡的な対策を打ち出せるわけがない。見殺しですよ、残念ながら。
だから、僕の(俳優としての)仕事がなくなったって、声を上げるしかないんです。生きていたいから」

 これは、山本太郎さんの言葉です。
いまの? いいえちがいます。8年前です。

2011年9月。
私が、とある雑誌で山本太郎さんをインタビューしたときに、彼が言っていたことです。

太郎さんは、東日本大震災と原発事故のあと、被災地の弱者が見殺しにされていく様子を黙って見過ごすことができず、Twitterで声を上げはじめた。
デモにも参加していた。被災地にも足を運んでいた。

こういうことをするのは、芸能人にとっては大きなリスク。
当時は、東電がテレビの大口スポンサーだったし、俳優としても色がつく。

「すぐに仕事は、すぐに10分の1に減った」と、太郎さんは言っていた。

それでも、冒頭のような理由で、太郎さんは声を上げ続けた。

最初は、「芸能人がどこまでできるんだろう」と、思ったが、その言葉に、行動に、うそはなかった。

同時に、とても親近感をおぼえた。

私自身も、原発事故以降、この国のヒドサに気付き、「なんとかしなきゃ」と、自分自身に非常事態宣言を発令していたから。

そして2013年。太郎さんは夏の参議院選に出馬。約66万票とって議員になった。
私は太郎さんを応援し、一票を投じた。当選して、とてもうれしかった。

 でも、投票しっぱなしじゃいけない。
国会に送りこんだ以上は、有権者として責任を持たなきゃいけない。
私が一票を投じて誕生した国会議員が、ちゃんと仕事をしてくれるのか。関心を持ち続けていよう。
そう思って、できるだけ、太郎さんが国会で質問するときは、チェックするようにしてた。
 太郎さんの質問は、するどい。そして、面白い。わかりやすい。
安倍首相にでも、空気を読まずにズバズバ言う。

「やっぱり、この人に一票を投じてよかった」
いつも、国会での質問を見ながら、そう思った。

 2015年頃だったか、私も一度、太郎さんの依頼で、永田町の事務所を訪ねたことがある。

 私の知人に福島県南相馬市にお住まいの方がいて、その方が地元の汚染調査をしているので、その件についてうかがいたい、ということだった。

 私は、事務所を訪ねて太郎さんに説明した。
その知人も紹介し、「ぜひ太郎さんに現場に来て、実際に見てほしいそうですよ」と伝えた。

当時、太郎さんはとても忙しそうだったので、なかなか現地に足を運ぶ時間もないだろう。そう思っていた。

でも、何週間も経たないうちに、「太郎さんが来ることになった」と、知人から連絡が入った。ていねいに、話を聞いてくれた、と。

そのあと、私たちが太郎さんに伝えたことは、国会での質問にも活かされたようだ。

太郎さんは、そういう〝小さい声を聞く〟ということを、この6年間ずっとやってきた人です。

今回、 4月に「れいわ新選組」を立ち上げ、3か月で3億円以上の寄付が集まったのも、彼の働きを多くの人がちゃんと見ていたからだろう。

でも、山本太郎が支持される大きな理由は、彼が私たち有権者の良心や、ひとり一人が持っている小さな力を、心から信じて、そして頼りにしてくれるからじゃないだろうか。

人は、誰でも頼りにされるとうれしい。力を貸したくなる。

今回、ALS患者のふなごやすひこ氏と、重度障害を持つ木村英子氏を特定枠の1位、2位に据えた。
太郎さん本人は、少なくとも350万票以上得票しないと当選しない。

こんなこと、私たち有権者を信じていないとできないよ。

うれしかった。

死にたくなるような世の中で、ときに誰も信用できなくなるような世知辛い世の中で、山本太郎は、まだ人の良心を信じてる、って。

だから勇気が出た。
もうちょっとがんばってみようと。

山本太郎内閣ができて、私たちの手に、この日本を取り戻すその日まで。

誰もが、ネコみたいに、自由に楽しく生きられるその日まで。

#参院選 #山本太郎 #れいわ新選組

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