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産後の恨みを捨てるために振り返る

長女を産んでから9年が経過。

産後の恨みは一生というけれど、わたしはそれを今まさに痛感していて。

でも、死ぬまでこの恨みを抱えているのは自分のエネルギーの無駄遣いなので、ここで振り返ることをきっかけに手放したいと思っております。

気持ちが高まってしまうテーマゆえに、駄文であることをお許しください。

忘れられない2つの事件

事件①:産後1週間目の「呑み行ってくる!」

タイトルで全部わかる。。笑
でも構わず話します。

出産当時、夫は海外で働いていました。わたしも一緒に暮らしていましたが、臨月で先に日本に戻り、出産をしました。

初めての出産って、本当に壮絶ですよね。退院して赤ちゃんを連れて急に野放しにされる時なんて、怖くて仕方ない。そして赤ちゃんってこんなにも寝ないのかって絶望して、寝不足と胸とお腹の痛みで急に涙が出てきたりして。

帰国期間が限られていた夫は、できるだけ赤ちゃんといられるように退院に合わせて帰国しました。夫が帰国した瞬間の私はもうパニック状態。家で赤ちゃんを生かしておくことに必死でした。

そんな時に事件が起きます。

「せっかく帰ってきたから、明日〇〇と呑んでくるわ〜」

〇〇は学生時代からの夫の友人。仲が良いことも、海外に住んでるが故になかなか会えないこともしっています。

ただ、妻の状態を見てそれ言う!?!?

信じられないと怒り狂う私に対して、イライラしながら飲み会をキャンセルする夫。

結局滞在期間の1週間。ほぼ喧嘩状態で過ごしました。

事件②「召使いみたいなことはしたくない」

育児のスタートで大きくつまづいた私たち。夫の元に戻った後も、産後に感じた不信感は拭いきれず、わだかまりを抱えたまますごしました。

私だけではなく夫も気まずさを抱えたままで、それゆえにどんどん育児から遠ざかりました。

平日は基本的に私と子どもが寝るまで仕事。土日はゴルフに行く生活がつづきます。

結果、育児スキルの上がらない夫にイライラが募り、たまに訪れる家族団欒には私が夫に小さな注意ばかりする時間が流れました。

「お風呂の後はちゃんと保湿して」
「離乳食を口に運ぶのが早すぎる」

とかとか。。

そんな中で、ある日家族3人で出かけようとしていた時のことです。ベビーカーとカバンと赤ちゃんが入った抱っこ紐、全て運ぶ私と手ぶらの夫。

「カバン持ってよ」

と私が言うと夫は

「召使いみたいなことはしたくない」

と答えました。

絶句して、何も言えなくなった私。こんなにも子どもじみた考えを持った人と育児をしなければいけないのかと、絶望感を感じました。

夫には思いやりが、私には余裕が足りなかった

振り返ってみて、冷静になれるかと思っていましたがそうでもない。むしろ書きながらまた当時の怒りがよみがえります。

当時の夫に何が足りなかったのか?
それは思いやりでしょう。そしてその思いやりを持つためには何が必要か、出産と育児を自分ごと化することだと思います。

「妻の身に起きていること」ではなく「夫婦で乗り越えるべきこと」として全てを捉えれば、言葉のかけ方は違ってくるはずなんです。

一方で、わたしも変わるべき点はありました。何よりも余裕がなかった。

初めての育児に取り組むため、本やネットの情報を読みあさり、あらゆることを教科書どおりにすすめました。

夫がそこから外れることを許さなかったし、それにイライラしたくないという理由で育児タスクを自ら抱え込んだとも思います。

産後という極限状態で絆が試される

結局私たち夫婦はその後もぶつかりつづけ、今は別々に暮らしています。

産後にねじれた夫婦のコミュニケーションは解けないまま、なかなか噛み合うことがありません。

今は別居中ゆえに、休戦状態となっています。

産後って本当、人間の本質と夫婦の本来の絆が露わになります。

手放せるかな、産後の恨み。




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