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とても抱えきれないことだけど何のための両腕かということ


息子が自閉スペクトラム症、多動性注意欠如障害であると診断されたのは3月の終わり、長い長い春休みを謳歌し、親子共々のんびりだらりとさ過ごしている時のことでした。
幸いにも3歳の頃から福祉と繋がることができ発達支援センターに通っていたので、小学校では特別支援学級に通うことがすでに決まっていました。

発達支援センターの相談会の日に初めてお会いした児童神経科の先生は、薬が必要と思ったらすぐに病院に来てくださいねと、優しくゆっくりと話してくれました。

まあ、そもそもこんなところに通っているんだから何かしらのあれなんだろうと思ってはいましたが、私の覚悟からはみ出した大そうな名前が付いたことには少々くらってしまいました。

体がふらつかない正座が一番落ち着くらしい


発達支援センターの先生方からは常々『お母さんが彼の困りごとを説明できれば診断を受けるか受けないかはどちらでもいいですよ』と言われていたので、それを鵜呑みにしてそういうものなんだなと思っていました。
ですが、年長の秋頃から次々に押し寄せる行事に、いつもと違う活動、覚えることもたくさんでへとへとの息子はどんどん動き回るようになりました。
かなりのストレスだったのではないかと思います。
そしてとうとう本人から、『お歌の時体が勝手に動いちゃうんだ〜だめなのにね〜』と言われ彼の行動がただ落ち着きがないでは済まないことに気づきました。

小学校に提出する書類は簡単にびっしり埋まり、彼の言動も激しくなるばかりなので、やっぱり専門家に相談しようとなったわけです。

この“小学1年生のタイミング”で診断してもらったのが早かったのか遅かったのかは正直わかりません。

でも、なんとなくグレーなんだろうな〜ADHDはありそうだな〜とふんわり思っていた時よりも自分が怒ってしまう回数が激減したので、さっさとお医者さんに診てもらえばよかったなと思います。

彼の困りごとのあれこれが自分の力ではどうしようもないことだとわかってから、明らかに親子のコミュニケーションが変わりました。
この子はワガママやわざとでないことで散々怒られてきたのかと思うと気が狂いそうでした。

いつもの道もランドセルを背負った途端通学路に


入学式から2週間が経とうとしています。
息子はまだまだ慣れない環境の中で本当によく頑張っています。
毎日新しいことを覚え、給食を残さず食べ、明るく元気に学校に通う姿はたくましいです。

普通級でないことをどう思っているのかなと心配でしだか、『ぼく〇〇(支援級)でよかったよー、みんなのとこだと色んな音がしていやなんだー』と言っていたので、安心したような不安なような…。

とにかく新生活は始まったばかりなので、今後もしっかりとサポートしていきたいと思います。

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