生命保険の提案の際に大切にしていること~家計とのバランス編~
生命保険を提案する際に、大切にしていることがあります。
このタイトルでたまに書いてマガジンでまとめていこうと思います。
第一回目は家計とのバランスです。
最近、セカンドオピニオン的にご相談を頂くケースもちょこちょこ出てきました。
その相談のほとんど全ては、「家計のバランスを崩すような提案」を受けているご家庭からのご相談です。
例えば、自由に使えるお金がほとんどないご家庭が大きな貯蓄型の保険を提案されているようなケースです。
提案される保険屋さんが使っているロジックも分かります。
65歳までに何千万円ないと老後破産をしてしまう可能性がある。だからそれだけお金が貯まる保険に入りましょう、と。
そのぐらい貯まる保険に入らないと結局遅かれ早かれ破綻します、と。
きっとその保険屋さんも、本気でそのご家庭のことを思って、将来が心配で提案されているんだと思います。
実際その通りで「このままいくと老後ご苦労されてしまうかもしれない」とライフプラン上見えてくるご家庭もあります。
ただそんな時、
「ちょっ、待てよ!」と僕の中のキムタクが叫びます。
僕の中にはキムタクはいないんですけど。
貯蓄型の保険より先にやることがあります。
まずは、家計の改善。
固定費、変動費洗い出して本当に無駄な出費はないか、工夫で減らせるところはないかどうか。
次に、ご年収が希望に足りていないようであれば転職の検討。
思い描いた暮らしのために保険を検討しているのであれば、今ご年収のままでいいかどうかも検討材料の1つになると思います。
それでも難しければ、例えば一時期ご実家に入って貯金を貯めたり、ご夫婦であれば奥様に働いてもらう時間を増やしたり、といった方法が考えられます。
生命保険の加入の目的に立ち返ることが大切です。
きっと保険に加入すること自体が目的ではなく、
目的達成のための手段として保険加入を検討しているはずです。
目的とはリスクマネジメント、老後資産、教育費の確保、子供のため、不安の解消、メンタル的な安心感などです。もっと深いと、どんな人生を歩みたいか、家族に何を残したいか、幸せ何かなど哲学のようなところ。
それを達成するために、保険じゃなければ絶対に役に立てない部分もあれば、保険じゃなくても解決できるケースもあります。
むしろ場合によっては保険じゃない方がいいこともあります。
特に、安定してない家計のバランスを更に大きく崩してしまうような場合には。
損得も確かに大切です。
お金が将来返ってきたら「満々満足!」と僕の中の草彅剛が言います。(以下略)
ただ、なぜ損したくないと思っているかも突き詰めて考えることが大切です。
答えは人それぞれだと思います。
僕は、誰かの得が嫌だったり、ただ単になんか損したくない(損失回避バイアス)ということではないです。
豊かな人生を歩めない支出は損だし、
人生が豊かに歩むための支出は損ではないと思っています。
何が言いたいかというと、
貯蓄型保険で家計のバランスが崩れたら、それは本当に幸せなのか、ということです。
ライフプランを組んで、家計とのバランスを考えて、もっと多くの人が幸せになれるような保険を設計していきます!
シリーズ「生命保険の提案の際に大切にしていること」。
第一回目は家計とのバランス編でした。
毎回「目的」の話に着地しそうですが、それだけ目的が大切だと思って仕事をしています。これからも目的を大切にした保険を提供していきます!
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