ピア万代の醸造屋さん

日曜にピア万代に行くと、必ず「あるおじさん」がいます。

ピア万代は、新潟の新鮮な食材が買える市場みたいなところで、観光スポットでもあります。
我が家では家が近いこともあり普段のスーパー感覚で利用しています。

そのピア万代に日曜日に必ずいるおじさん。

平日野菜をおいている棚に、漬物を広げ、味噌を置き、ひたすら試食を進めてくるおじさん。

日曜はどの時間帯に行っても、その場所にいるので、朝から晩までひたすら試食を配っているのだと思います。

少なくとも２年以上は、試食を配り続けて、漬物を販売し続けています。

僕は、このおじさんがいるとほぼ必ず何か買います。

おじさんのバックボーンを深く知っているわけではありません。

２年間で交わした言葉は、

「美味しいですね」

「この漬物は云々、こっちの味噌は云々」ぐらいのものです。

漬物や味噌は、もちろんとてもおいしいです。

漬物は味噌の味に素材が埋もれずに、しっかりと元の味がわかります。
ショウガやミョウガの漬物は、薬味とは思えないような存在感で、ご飯に最高に合います。
味噌は、大豆と米と塩のみで長い時間をかけて発酵熟成させているそうで、お味噌汁にすると非常に美味しいです。同じく、そのままご飯でも最高です。

ただ、どうして普段はそんなに食べない漬物をおじさんがいると買っちゃうのか。

おじさんを応援したい！って気持ちが湧いてくるのです。

おじさんは、特に営業上手な雰囲気ではありません。
愚直に試食を進めること、食べた人に商品を説明することをやっています。
断られてもひたすらに試食を進める姿に「がんばれ！」って思ってしまいます。

実際に試食すると美味しいので、買わない理由はありません。

以前一度、そのおじさんが都合が悪かったのかピア万代に来ていないことがあった時に、もう来ないかもしれないと不安になったことがありました。
「どうして買える時に買っておかなかったのか」と、激しく後悔してからは、買える時には買っています。

「いつか」ではなく、応援できるときに応援したい！

愚直な姿って上手下手関係なく（むしろちょっとぐらい話し下手な方が）、応援したくなるのは、僕らの仕事にも置き換えられると思いました。

扱っているモノに自信があれば、なおさらです。

その味噌はこちらの木津醸造所さんのものです。

木津醸造所

ピア万代で日曜におじさんを見かけた方は、ぜひ一度試食してみてください。（ネットショップもぜひ）

※画像は、michiさんから頂きました