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絵を極めてたい人間の話


こんにちは。百千鳥です。


私は小学2年生…8才のころに漫画と出会い、極め始めました。

とても長い時間、絵に触れてきましたが、

どう付き合うのか、どれくらいの距離がいいのか、

本当に必要なのかと扱いに困ることが多くありました

結果として、極めることができていた、と自覚できた今に至ります。


そんな私の供養記事になります。(今後絵を追加するかも)





1.出逢いは小学二年生の時、友人から借りた漫画


いろんな漫画がある中で、友人から借りたのは犬夜叉だった。

単純に、引き込まれ面白いと思ったから、

キャラクターが魅力的でもっと読みたいから。

けれどなぜこんなに惹きつけられるのだろう、と考え始め、




絵の中でも漫画という切り口から極め始めることになった。




もともと、絵は好きだし、多分得意ではあった。

そもそも絵を見るのが好きだった

絵本は絵が好きで見てた。

教科書もスイミーの絵が好きで今もよく覚えている。

夢中で描いたものは何度か入選したことがある。けど夢中だったからなんでそう描いたのか記憶が全くなくて何が良かったのか全然わからない。


そんな漠然とした興味や得意かも、というところに漫画がぽっと現れ、圧倒された




漫画は、絵がたくさんあって、物語になる

それがなんかとても不思議でとんでもなくすごいと思った。


また物語やキャラクター、背景によってつくられる

全く異なる世界観や価値観が見れるのは驚き

どうやったらこんなすごいことができるんだろう、と探求心に火が付いた。


調べれば調べるほど、解明すればするほど次の疑問がわいてくる。

一人の人間が、考えて絵にしている。

謎すぎる。

編集者と一緒に創り上げ、雑誌に掲載して、それがまとまって単行本になる。

どんな頭してる?何を経験したらそれできる?

絵ってすごいなあ、こんなこともできるんだと感動した。

私もこんなことができたら楽しいだろうなあ、

どんな世界が見えてるんだろうと気になって仕方なかった。




それからより理解しようと漫画を読んでは写し、

一話30Pくらいで、キャラが〇人くらい、小さい枠と大きい枠があって、見る人を引き付ける効果があるのか…と要素を分析して分かったから、

とりあえず漫画を描いてみることにした。


キャラクター一覧をさっくり描いて、どういう世界観なのか出して、どういう話が展開されるのか軸になるものをメモ。


一作目はハム太郎のパクリみたいな。ハムスターがマックで働いてて、そこの愉快な仲間たちの話を書いた(笑)

もう手元にない。恥ずかしくて捨ててしまって。残しておけばよかったと今になって思う。


二作目はやっと人らしき図がかけるようになったから、

生まれ持った能力により巻き込まれていく主人公と仲間と敵。完全に犬夜叉ベースの、バトル漫画だけど戦闘は描けるわけがないから叫んでたりうずくまったりしてて

いや、なげえな、終わりがみえねえなってなって30話くらいまで描いて打ち切りにした。


それで独学にしても限界を感じ、

切り口がほしいなあと思い、

通信の漫画講座を受講してやっと学ぶ。

受講といっても主に教材がほしかったから、数回送ってやらなかった。





2.極めたものの


とりあえず漫画家になるには何が必要だろう、と調べ

気になることはやらないと気が済まないからイラスト講座も受け、

他の漫画を参考読んだり取り入れた。

人も必要背景も描けるようになってきた


漫画を描くための、技術習得のため、中学一年生の時に

漫画画材を使って32P読み切り一本描いた。


ただ半年もかかった。

たっくさん絵を描いて、枠やセリフを描いて、メインの人間にインクつけてペンを入れて、背景を細いペンで描く。その後トーンをはり、切ったり削ったりする。修正液で調整する。セリフをパソコンで打ち込んで、印刷したものを切り抜いて貼る。

いや…!時間と手間かかりすぎじゃない???

これ毎週とか毎月ってやばくない!?そんな、体力…、ないわ…!!!

と思ってしまい、漫画家ってめっちゃハード…

現実的じゃないな、と諦め始める。



この時点で、少女漫画は恋愛はむりわからんから無理、

だから少年かGファンかなとか具体的に考えてた(笑)

それで、少年漫画は週刊だから無理だなって、無理じゃんってなってしまった。

同時に、自分が描きたいものがない、と空虚感を感じてどうしよう、と思い始める。


だけど感じた魅力は極めたくて、イラストだったり、趣味で行う同人漫画の方に移っていく。




丁度そのころジャンプ作品が面白いのが多くはまっていた。

腐女子を大量に生んだといわれるREBORN!、ハマった。

キャラクターがたくさんいるのにそれぞれ個性があってよかったのと、性格と骨格と言動と衣装の特徴がそれぞれ違って衝撃的だった。

作者の頭どうなってんの

火がついてしまった。


当時個人がブログやHPをつくれるようになり、ケータイカメラ写真で撮ったアナログ絵や、パソコン上で落書きなどが流行っていた。同人漫画のおかげで漫画を完全にあきらめることなく、趣味の可能性、として残しておけた

だけど同時に、自ら描くことからは遠ざかり、いつかやりたいな、内容は思いつかないけど…ととりあえず技術を上げておこう、と興味をそそられたものは取り入れ極めることにした。



部活は美術部だった。

絵を極めたかったし、歴史が浅い漫画やイラスト以前の、絵画…油絵や写実にも漠然と興味があったからだ。

私の通っていた学校は遊びの延長、のようでクロッキーはあるけどデッサンとかはなく、毎年夏に合宿があるのと、年度末に応募するコンクールに向け油絵を制作するのが主。少しずつ油絵による制作もできるようになっていった。ものを見る力、画材の扱い方を学んだ


ただ、ここでも何を描けばいいのか、というのはいつも難題だった。

そのとき興味あることをより知り考えるための機会にすることで落ち着いたが。



とりあえず、興味もてたことは取り入れておく、そういう期間に入り

目的もなく、まあ、好きだからという理由でこつこつ。

いろんなキャラも描けるようになり、骨格や性格、しぐさ、表情など、興味深いものにはふれ、取り入れるようにしていた。

だけど同時に完成させたものもあるし、それは満足しているけど

何を描きたいかがわからず続かない、というのはあった。それが加速する。



3.予想外の反応、それに対する葛藤


高校二年生から、絵は収束していった。

進路選択で、美大はちがうな…と思い、歴史より計算の方が好きだったから理系に進んで、受験に向けた準備を始めたから。

そして心機一転、建築で!仕事を得れるようにしよう!

一応モノづくりだし、ものづくりの頭の使い方知りたいって思えたから。



漫画や絵を封印して建築頑張ろう!と入学した

4月の課題でスケッチを簡単に描いた。

絵じゃない、スケッチだから、と思いながら持っていった。

だって他の表現方法わからない…。




すんごいほめられた。



え、やめて…?ていうくらいほめられた


一発で絵の子だって覚えられた。


違う、そこで評価されたくない!違う!と謎の反発を持った。


なんか妬まれて絵うまいだけじゃんとか言われるし

そんなほわほわしてるだとか、そんな風にみられたくない!

ちゃんと建築学びたいんだ!

だから絵を封印したのに!空想じゃなくて、現実を!学びたいのに!


課外活動で、絵に関わらずあれこれできる、バイトであれもこれも頑張ればできる、と実績解除した。ほら、できるでしょ?って。だけど体がアレルギー持ったり壊れ始めてた…

(絵で過去あったことまとめたら、
なんかとんでもない独り相撲してる…おもしろーい(´;ω;`))



絵が描ける先輩、いた。

けど正直、設計としてはあまり中身がないように見えて、こんななんとなくで終わらせたくない、私は違う、頭で考えて創り上げたかった。あくまでも、絵は伝えるツールとして使う、にとどめて



だけど正直、先輩の卒業設計の手伝いで絵描きとして戻れたとき水を得た魚になってた

すごい楽しかったし、ずっとこれやってたーいって思ったけど

それじゃダメだって己を律してた。


それで計画や構想という、頭と情報の処理を強みにして色々やったけど

ぱっとせず、それよか絵を描くとなんでも、いいねって言われて私が不満に思う(笑)


そんなに絵、絵、というなら、私の武器というなら、

絵が描ける子ってことにしてやる!とやっと自分で認めるようになったが三年生の時……(こじらせてるぅ)

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絵を扱ってきた私の中の私が、絵を武器にするのはちがう!と違和感として出始め葛藤が本格的に始まることになる。

敷地写真模型




4.得られた絶好の機会。それによる迷い。


9月、これから本格的に就活が始まっていく。


ポートフォリオ完成させたり、必要なもの用意したり、訪問したり…。

私はとても憂鬱だった。

そんな時期にたまたま出会った講座に釘付けになる。



小池一夫、漫画寺

犬夜叉の作者、高橋留美子などを生み出した先生の講座開催



なんですと!?!?


しかも月8000円で、

ご本人にあって講義受けられて、漫画の添削してもらえる…!?

これは、長年得られなかった良質情報でしょ…!!!いくしかない!!!ご褒美にしよう…!!!と10月から通った。時期がおかしい(笑)

月1の息抜きだしね。大丈夫、心の支えだよ。


これがくっっっそ楽しかった。とっても刺激的だった。


講義1時間、2時間でテーマに合わせた漫画P8~10のラフを完成させ、残り1時間講義。お話やキャラクターの作り方、先生の考え方、経験など。

P8のラフ、2時間でできた。スゲーじゃん、私…。


2人で話せる時間がある、と聞き

今までのカラー絵とまとめて持っていったら、

もう、十分プロとしてやっていけるよといわれ拍子抜けした。

画力やカラーはもう、十分といわれた。

それじゃあ、漫画ですね…けど就活中で…漫画は描けそうにない、と。


院に行かないでうちにくればよかったのに、といわれてなんだかなにも言えず、困った。


私が院に進んだのは、建築家として仕事したいかもというふわっとした理由と、より自分の興味を探求したかったからで、課題に追われ早い就活したいためではない。そこで立ち止まることになった。

案の定、就活しててもピンとこず、こんなこと四六時中やっていたくないとすら思い、就職しないという手を持てなかったことや当時家で起こってたこと、これからが見えず不安になり、変に追い込んでしまったのだ。





5.やっぱり私には、


長期のうつ病による自宅療養を経て、

少しずつ体が回復して落書きができるようになった。


私の絵が見たい、と友人に言われて

みたいと思ってくれてたんだ、とうれしくなった。


自己表現というか、

立ち止まる場所、とある思い付きの排出物に近いけど

自分にはやっぱり必要な行為。


どう扱えばいいのか、どんな距離だといいのかわからず、

右往左往していたけれど、

私には絵は必要で、心の支えにもなれば、

発見も、学びも、世界のいいところも教えてくれる扉でもある。


社会に出て使えるかどうかで一度は捨てかけてしまったけど

私には捨てられなかった。捨てたら死にたくなってしまった。


絵と共に生きていくための手段を見つけていくよ

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