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心繋がる優しいひと時〜広瀬香美Winter Tour 2021 「Home Party」を振り返って

2021年1月10日の京都公演を皮切りに、8会場で行われた、広瀬香美さんのWinter Tour 2021 「Home Party」の内容をレポートします。
「歌ってみた歌われてみた」アルバムからの曲を含む弾き語り演奏と、広瀬さんの軽快なトーク満載で、「Home Party」のタイトルどおり、楽しさいっぱい、笑顔が広がるライブでした。

広瀬香美さんのWinter Tourは、毎年、バンドツアーが恒例ですが、2021 年はエンタメに制約ある中、例年とは違う、広瀬さん独演のスタイルです。

一人で、ピアノ演奏と歌と語りをこなしていくのは、尋常じゃなく大変なはずなのに、
 ”今の時期だから普段できない特別な内容で”
 ”広瀬香美(私)の元気をもって帰ってもらいたい”
という温かい想いが詰まったライブでした。


ツアー名「Home Party」に込めた想い
 ”家の中で楽しく過ごしている私の日常が感じられるように”と、ソファーやギターを置いて、部屋っぽくしつらえたステージ。
ピンク基調の鮮やかな色彩のステージは、見ているだけで明るい気持ちになります。
この明るい部屋に友達を招いての、「Home Party」で、ピアノ弾き語りを楽しむような雰囲気の中、ライブは進んでいきます。

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ナレーションからLIVEがスタート! 
”今シャワー中。お友達たちを呼んでるのよ”の、ナレーションから始まり、派手な部屋着とタオルを頭に巻いた姿で広瀬さんがステージに登場。
”最近招待してるのに来てくれないお友達たちが多いのよぉ”と、客席の笑いを誘ってから、1曲目の「愛があれば大丈夫」が始まります。

◆愛があれば大丈夫

”どんなに迷っても〜 泣いても〜 愛があれば大丈夫〜” ♪
伸びやかな歌声に、最初から痺れてしまう。
  
歌の間に入る、ささやくような、”ありがとう”
こちらこそ、パーティを開いてくれて、”ありがとう” です。
最初からぐっときてしまいました。
(Zepp DiverCity東京公演)

ピアノ1号機の復活 
YouTuberとしての活動中、激しいパフォーマンスに耐えるように(?)、新しいピアノに変えていた広瀬さん。
今回のライブでは、広瀬さんのピアノの初代号、1号機が復活しました。
ファンに見せたいと話していた白いピアノです。

2020年12月19日のYouTube Backyardチャンネル
 ”初代号、1号機(のピアノ)にお世話になったから
、割と古い型なんだけど、調整して、この子をツアーにもっていきたいな”

”この子”と言ってしまうほど愛着があるピアノなんですね。


YouTube 「歌ってみた」の再現
2021年1月27日発売の最新アルバム「歌ってみた 歌われてみた」のアレンジ曲や、「歌ってみた」曲を含めたパフォーマンス。
 
◆promise 2021ver.
「歌ってみた 歌われてみた」アルバムで、HAN-KUNとコラボした、新しいアレンジの「promise」を、ピアノ弾き語りでたっぷりと聴かせてくれます。
広瀬さんのピアノ演奏も、右脚ステップも、のりにのって、 ”ゲッダン”の振りも新しく、とにかく、カッコいい!

◆歌ってみたメドレー

YouTubeで人気が高い、「歌ってみた」曲から3曲をメドレーで。
-「Lemon」
-「Pretender」 
-「WOW WAR TONIGHT」

「WOW WAR TONIGHT」は演奏が進むにつれ、いつものようにどんどん、盛り上がっていきます。

  ”Wow WowWar WowWar tonight”♪
  ”Wow WowWar WowWar forever”♪  
        
いろいろな奏法を駆使して、自由自在にピアノを操る広瀬さん、まるでYouTubeをみているような感じです。


「艦これ」アルバム曲で、楽しい”オイオイ”タイム

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2020年12月15日に発売された、広瀬さんフルアレンジの、「艦これ」カバーアルバム「Admiral's Good Time」から。
 
◆華の二水戦
”オイオイ”の掛け声がバックに入っている、「華の二水戦」を、立って踊りながらパフォーマンス。
会場と一体になってタオルを振ったり、ライブにかけつけた「オイオイくん」 (広瀬さんが「艦これ」ファンに付けた名前)の探照灯に向かって笑顔を振りまいたり、楽しく盛り上がる時間です。


「And. Love. Again.」アルバムからの演奏

「And. Love. Again.」アルバム(2012年12月5日リリース)から「サヨナラカラ」と「サビよ来い」を、2曲続けて演奏。

◆サヨナラカラ
低音から始まるゆったりとしたメロディの曲。
ピアノを弾きながら、”サヨナラ” を歌い上げるたび、広瀬さんの感情も高まっていく感じ。心の奥まで響く、圧倒的な歌声に、ただただ感動でした。

◆サビよ来い
一転して、明るい、「サビよ来い」の前奏が始まると、ウキウキして、自然に身体が動きます。

(ツアー前特番「WINTER TOUR 2021 特番
〜ようこそ! My Homeへ〜」
(2021年1月16日 放送)」より)
  ”「サビよ来い」は、自分を変えようということをカラっと言っている曲で歌詞が今にあっている”

明るい曲調と親みやすく、前向きな気持ちになれる歌詞。
今回のツアーでこの曲が大好きになったファンも多いようです。

(「サビよ来い」の歌詞より)
”変化をしないと 億劫だけど”
”負のスパイラル 脱却しなくちゃ”
”今の私が 未来の私のプロデューサーなんだ”


お花いっぱいのガウンが到着 

まだまだ続く、「Home Party」の楽しい演出。
チャイムが鳴って届いたガウンには、お花がいっぱい。
この可愛らしい衣装にも、スタッフのツアーへの想いがこめられています。

(ツアー前特番より。衣装スタッフさんのコメント)
”どうしてもみなさん暗い気分になる時期であると思うので、楽しく、ちょっと笑えるような、気分があがるような、というところをポイントにした。
”いつも笑顔にしたい” と広瀬さんは言って歌っているので、笑顔になるような衣装を、すっごく重いけど頑張って着ていただいて”


サプライズゲスト〜ハラミちゃん登場
2021年1月27日の日本青年館公演では、ハラミちゃんがサプライズゲストで登場。

ハラミちゃん初のオリジナル曲「ファンファーレ」の独奏と、広瀬さんの鍵盤ハーモニカとハラミちゃんのピアノのコラボによる、貴重な「ロマンスの神様」合奏バージョン! 

演奏前の二人の面白トークからも、広瀬さんがハラミちゃんを応援している気持ちが伝わり、自然にみんなが笑顔になる、楽しい時間でした。

(YouTube ハラミちゃんの日常チャンネルより「ロマンスの神様」)


楽しい広瀬さんトークと即興ソングの時間
今回の公演では広瀬さんが語る時間がたっぷり。
「Home Party」だからおしゃべりも弾みます。

開催地ならではの話題で会場を沸かせたり、たまたま起きたハプニングからツアー中に即興ソングが生まれたり。
演奏以外の楽しいトークの時間も広瀬さんのライブの魅力の一つ。
ツアー前特番で広瀬さんが語っていたとおり、公演ごとに、全然違う展開になりました。

(ツアー前特番より)
”トークショーっていうくらいの感じだから、すごく楽しみなんですよね。どんなショーになるんだろうとか。
お客さんの笑いだったり、拍手だったり、お客さんの反応によって全然違う展開になるんだろうなーっていうところが見えるので、とても楽しみ”

●京都公演(2021年1月10日)
「歌ってみた 歌われてみた」アルバムに収録されている、「30年」を老舗のお菓子、”八つ橋”と絡めて演奏

●北海道公演(2021年2月5日)
広瀬さんが楽しみにしていた”ラムしゃぶ”が食べれなかった話から、即興ソングが生まれ・・・

●大阪公演(2021年2月11日)
「歌ってみた歌われてみた」アルバム 収録曲「心の音」の詞を書いた、宮原心音ちゃんがゲストで登場。
”ひらパー、ひらパー” 、 ”門真の星” 広瀬さん、関西弁トークが炸裂。

●Zepp DiverCity東京公演(2021年2月17日)
段取りを忘れるハプニングから、「人生は想定外で構成されているんです」という、渾身の(?)即興ソングが生まれました

(「人生は想定外で構成されているんです」の歌詞) 
デビューして 29年も 経っているのにね
コンサートなんか 何回も やってきたのにね
次の曲を間違えて こんな失敗は 
次の曲を忘れて スタッフの顔を見るのは
初めて 初めて 反省しなきゃ 初めて 初めて
人生は想定外で 構成されてます 
(・・・2番に続く)


●名古屋公演(2021年2月24日)
開演直後のハプニングに機転を効かせて対応する広瀬さん。最初の曲「愛があれば大丈夫」の前に、即興ソング(「うっかりってある」)を歌って切り抜けるところなど、音楽家歴29年、さすがです。
「歌ってみたメドレー」では、新作の「うっせぇわ」も一部披露されました。

●福岡公演(2021年2月26日)
広瀬さん出身校の校歌を歌ったり、「歌ってみた 歌われてみた」アルバムに収録され、ファンに親しまれている「HENTAI」の演奏で、最高の盛り上がりをみせました。

●仙台最終公演(2021年3月7日)
「サビよ来い」で、まさかの広瀬さんから観客の拍手へのダメだし。裏拍か表拍か。演出ではなく音楽家としてのこだわりがみえました。
広瀬さんの拍手指導で、練習した後、アカペラから二回目の演奏となり、貴重な、やり直し版「サビよ来い」に。
ガウンを運んでくるところでは、2019年、2020年のWinter Tourに出演していた、ジーニー堤さんがサプライズゲストで登場。


(YouTube 【広瀬香美 即興】人生は想定外で構成されている&サビよ来い【WinterTour2021 HOME PARTY@ZEPP DiverCity (東京)より】)
2:07 即興ソング 「人生は想定外で構成されているんです
」
6:20 サビよ来い

広瀬さんが即興で曲を作るところを、YouTube で見てきたファンも、その場で起きたハプニングをステージ上で、すぐ曲にして演奏してしまうところを目の当たりにして、あらためて、”凄い!” と感じた瞬間でした。


最後はみんな大好きなあの曲とあの曲を
熱唱

◆ゲレンデがとけるほど恋したい
重いガウンをまとったまま、最高難度の歌とピアノ演奏を一人でこなしてしまう広瀬さん。
激しく情熱的に息せくほどにパフォーマンスする姿をみて、”アスリート”であり、”最高のエンターテナー” を感じました。

◆ロマンスの神様
広瀬さんからの演奏途中でのやり直し注文が、今回もきました。やったー!
”気持ちが入っていない。声は出せなくても、もっと何かあるでしょ”と。   できるだけ長い時間、ファンに楽しんでもらう演出だとわかっていても、注文つけられると嬉しくて、二回目は一回目以上に、心の中で精一杯の、”Boy Meets Girl”♪、”Fall In Love”♪ を叫びます。


アンコール「Dear」に大感動
◆Dear
Winter Tour 専用 Tシャツとジーンズに着替えて再登場した広瀬さんが、アンコールで歌ったのは、「Dear」(アルバム「Success Story」収録)
演奏前に、ファンが会場に足を運んでくれたことへの感謝を口にすると、苦しいツアーを思い出し、込み上げてくるものがあったのか、目が潤んでいるようにも見えました。

マイクなしの1番の歌唱では鳥肌がたち、演奏最後のピアノの音まで心を揺さぶられる、圧巻のパフォーマンス。仙台最終公演では自然とスタンディングオベーションが起こり、最高のフィナーレとなりました。

(仙台最終公演「Dear」演奏前のメッセージ)
この冬 最後の曲だ・・・
命懸けで集中して歌います。貴方の心に届きますように。聴いてください。
(仙台最終公演「Dear」演奏後のメッセージ)
元気に生き抜いて行こう! またね!
腕磨いときます!
ありがとう!

「Dear」を歌い終わった後、次に向かう、力強いメッセージも印象的でした。


おわりに
”今までの通常のコンサートを迎える心境とはちょっと違い、私自身(ファンの皆さんに)会いにいく感じ” と話していた広瀬さん。
会場に行きたくても行けないファンのためには、配信ライブも企画し、「Home Party」の楽しさを届けてくれました。
重苦しい時に夢のような時間を与えてくれた広瀬香美さんに感謝でいっぱいです。


【アルバム情報】 
広瀬香美「歌ってみた 歌われてみた」アルバム(Victor Entertainment)

広瀬香美「艦これ」カバーアルバム(HMV)


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