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『なぜ働いていると、本が読めなくなるのか』



■著者

三宅香帆

■発行日

2024/4/17

■テーマ

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

■概要

労働のせいで大好きだった本が読めなくなってしまったご自身の経験から、働く人にとっての読書の在り方を日本社会の変化から読み解く一冊

■キーワード

〝半身〟

■学び

Q.なぜ働いていると本が読めなくなるのか?

×長時間労働によって本を読む「時間」が奪われたから。
→長時間労働は現代にはじまったことではないから。

「余裕のなさ」
トータルワークにより「知りたいこと=答え」以外のノイズを頭に入れる余裕がなくなった
読書→ノイズ+知りたいこと
インターネット→知りたいことだけが得られる

じゃあどうすればいいの?
半身で働く

■感想

読書離れと相反する自己啓発書の伸びの話は興味深かった。

自己啓発書の特徴は、自己のコントローラブルな行動の変革を促すことにある。他人や社会といったアンコントローラブルなものは捨て置き、自分の行動というコントローラブルなものの変革に注力することによって、自分の人生を変革する。それが自己啓発書のロジックである。そのとき、アンコントローラブルなものは「ノイズ」として除去される。

■印象に残った言葉

「自分を忘れるために激務に走るな」

ニーチェ『ツァラトゥストラ』


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