一瞬の後悔と永遠の恋を想って
何のために書いているのか?
時々、自問自答する。
その答えは、時に「小説家になりたい」「エッセイストになりたい」などである。
その答えは、時に「好きだから」それだけの場合もある。
でも、その答えの根本にあるのはきっと、私がたったひとりの大切な人に、想いを届けたかったから。
それ以上に大きな答えはない。
その中に、「小説家になりたい」や、「エッセイストになりたい」という願望もあれば、「書くことが好きだから」というものも含まれている。
私は彼に想いを伝えることが許されなかった。
本当に許されなかったのかどうか、それはわからない。
いや、本当は自分が伝えたいと思うなら、いつ伝えても許されるはずだ。
だけど私は、彼に想いを伝えることができなかった。
彼を困らせるのがわかっていたから。
彼と友達でいることができなくなるのが嫌だったから。
そして何より、彼に拒絶されるのが怖かったから。
これより大きな答えもないと思う。
彼のことが大好きだった。
その手に触れ、唇を重ね、「愛してる」以外の言葉を口にする。
確かに私たちは、あのときひとつだった。望みも愛のカタチも、同じだった気がする。
彼の想いは充分にわかってたし、彼も私の想いは誰よりもわかってくれていたはずだ。
彼への想いを「書くこと」は、私の気持ちを「描くこと」だった。
想いを告げなかったことを、後悔したことはある。
でも、その後悔は一瞬の後悔だった。
だって私は、彼への気持ちを描かなかったら、きっとこの場所で彼への想いを綴ることはできなかった。
リアルの世界でも、note含む言葉の世界でも、今ある幸せを感じることはできなかっただろう。
彼への想いを綴る。
この場所で、変わらない想いをずっと。
いつか泡沫のように消えてしまっても、確かに彼を想っていた自分が、ここにいたこと。
その気持ちを、私は守り続けたい。感じ続けたい。
そんな想いを綴りたくて、あなたに届けたくて始めた、「たったひとりの君に捧ぐラブレター」企画を始めました。
大切な想いを伝えたいのは、あなた以外にもたくさんいるけれど。
あなたに出会えたから、私はきっとこんな風に想いを言葉に乗せて伝える大切さを知ったの。
こちらの「表現とこころ賞」に参加しています。あらためて、自分にとって言葉を綴ることがなぜなのか、見つめなおすいい機会になりました。
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いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。