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地震を予知する動物たち~なぜ動物は地震の前に騒ぐのか?

■「前兆証言」1,711件

先に紹介した、阪神・淡路大震災の宏観現象をまとめた本『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』では、FAXなどで送られた1,519件の報告のうち、文意が不明なものや内容が前兆証言と関係ないものを除き、1,207証言が残った。
そこから、分類と収集のために、場合によって1件の報告を複数に分け、最終的に1,711事例を抽出した。

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【写真】『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』

その前兆証言1,711件を分類すると、以下のようになる。

獣類:19%、324ケース
鳥類:16%、281ケース
魚類:5%、93ケース
爬虫類など:2%、40ケース
昆虫など:2%、40ケース

■震源付近で前兆現象が増える

動物の異常行動は、激震地付近の証言が多い。
日本愛玩動物協会の聞き取り調査では、イヌ・ネコの異常行動は26%~39%だという。
越冬中の昆虫(ほとんどすべて)では、アリ、クワガタ、ミミズなどが活動する。

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