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今年の水害は九州豪雨で終わりではない?水害発生の傾向がわかってきた

■はじめに

私は地震前兆研究家として主に地震の前兆現象を研究・執筆しているが、そのほかに水害を含めた広い意味での自然災害についても探求・研究していて、その結果をライター・ブロガーとして雑誌やWebニュースのTOCANAなどで執筆している。

そのため、各地の地盤などを含めた災害危険地域については、ある程度の知識を蓄積している。

このnote記事では、2020/07/04に始まった熊本県南部の豪雨水害の発生を受けて、今年水害が発生する恐れがある時期と地域を、人間や神々による予言を含めた様々な要素から検討してみたい。

また今年は特に西日本を中心として水害が発生する恐れがあることと、その根拠を示す。

この記事では、以下のような内容を書いている。

・水害の状況
・水害は予言・警告されていた
 ・粥占
 ・松原照子氏
・球磨川の名称に見る「氾濫しやすい川」
・近年の球磨川の氾濫・浸水
・過去に住んだ水害で危ない土地
・いま住んでいる水害で危険が少ない土地
・自分が住む土地の災害危険度を確認する
・市区町村ごとの災害危険度の資料
・ハザードマップを過信してもいけない
・避難所が安全とは言えない土地にあるという矛盾
・土砂災害が危険な地盤
・正常性バイアス~災害では過去の経験が役に立たない
・なぜ今年は水害に注意なのか?黒潮大蛇行との関係
・水害用の防災用品
・護る存在がいる

この記事は、日本で繰り返し起きる災害のうち、特に水害の危険性がある土地に住む方々のために書くものだ。

■水害の状況

この記事を書いている2020/07/08 18:30現在、九州の記録的豪雨では、熊本県を中心に58人が死亡し、2人が心肺停止、16人が行方不明となっている。
また、岐阜県や長野県でも、これまでに経験したことのないような大雨となり、今後被害状況がわかってくるだろう。

今日6時30分、岐阜県の東濃、中濃、飛騨地方に大雨特別警報が発表された。

「特別警報」は、「警戒レベル」が最大の5で、「警報」の発表基準をはるかに超える数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に発表され、対象地域の住民の方々に対して最大限の警戒を呼びかけるもの。
ウェザーニュースの記事によると、既にこれまでに経験したことのないような大雨となっていて、何らかの災害が発生している可能性が高いという。

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■水害は予言・警告されていた:粥占

2020/07/07にWebメディア『TOCANA』で、私が執筆した記事が掲載された。
題して『「2020年は地震より水害がヤバイ」日本の神々が警告! 諏訪大社は“三行半”の凶相、神社6社「粥占」総括… 五輪中止に!』というもの。

各地の神社で、穀物を煮ることによって、その煮え具合でその年の農作物の収穫の吉凶や世相を占う「粥占」は、1月15日ころに行われるが、九州では2月遅れの3月15日ころに行われるところが多い。

私は50年近く前から超常現象や予言を研究してきたが、その一環として「粥占」は、誰よりも早く注目して、毎年新春の粥占の結果を注視してきた。
それは、その年にどのような災害などが起きるかを示唆してくれるからだ。

以下に、今年の粥占で水害に注意を促している結果となった神社を挙げる。

◎1/7:大山阿夫利神社(神奈川県伊勢原市)
世相「春先から梅雨にかけて雨が平年以上に多そうだ。【中略】台風には備えておいた方がよい」との総評。
◎1/15:諏訪大社下社春宮(長野県長野県諏訪郡下諏訪町)
世相は「三行半」を意味する「3分5厘」(5分満点)。
総評「今年も台風や大水など災害には注意が必要だが、実りの秋を迎えられる」。
◎2/9:大学稲荷神社(福岡県久留米市御井町)
「流行病」が『大いに見ゆ(とても兆候が見られる)』
「大水」「大風」は『見ゆ』
局地的豪雨などに注意が必要との結果。
※「流行病」は、すでに現実となった。
3/15:筑紫(つくし)神社(福岡県筑紫野市)
天候や災害については「雨 少なし」「風水害 兆しあり」。
しかも流行病の兆しが見られ、あまり安心できない1年になる可能性もある。


以上の中で、九州地方の大学稲荷神社と筑紫神社はいずれも風水害を警告するものであり、すでに現実になってしまった。

また、最も重要な諏訪大社の粥占だが、過去10年間の結果は以下の通りとなる。

・ 2011年 世相:三分五厘 → 東日本大震災
・ 2012年 世相:三分六厘
・ 2013年 世相:三分六厘
・ 2014年 世相:三分七厘
・ 2015年 世相:三分七厘
・ 2016年 世相:三分六厘
・ 2017年 世相:三分六厘
・ 2018年 世相:三分五厘 → 大阪府北部地震、北海道胆振東部地震
・ 2019年 世相:三分五厘 → 台風15・19号による大水害
・ 2020年 世相:三分五厘 → 九州豪雨+他の地方で大水害?

このうち、「三行半」を意味する「三分五厘」となった年には、必ずと言ってよいほど大地震や大水害が発生しているため、今後も特に九州以北で大きな水害に注意が必要だ。

■水害は予言・警告されていた:松原照子氏

東日本大震災など様々な災害などの出来事を予言し的中してきた予見者・松原照子氏は、今年は大きな水害が起きることを予言していた。

ブログ『幸福への近道』の今年2020/05/11の「河川の氾濫」と題した記事で、こう書いていた。

今年も、集中豪雨で苦しむ地域が出てしまうのでしょうか。
【中略】
川の長さでいえば信濃川と答えたくなりますが、信濃川は新潟県に入っての名称で、長野県内では千曲川と呼ばれ、昨年は大変な目にも遭いました。
今年も集中豪雨は免れない気がしています。
それと雷雨です。
河川の氾濫、堤防の決壊‥‥。キャンプをする人も少ないかもしれませんが、川の水が増えて川の中に取り残される人も出そうに思えるのです。

このように、2か月弱前に書かれた予見(予言)は、すでに九州の豪雨災害として現実になってしまった。
そして、「信濃川」と「千曲川」という固有名詞も出てくるため、長野県・新潟県は今年は水害に要注意だ。

もちろん、大雨の予報が出ているときにキャンプなどは論外で、どんなに楽しみにしていても、命をおろそかにしないためには「やめる勇気」も必要だ。


■球磨川の名称~「地盤」や「地名」をおろそかにすれば災害に襲われる

ある土地で、どのような災害が起きやすいかについては、そこに付けられた地名が非常に重要な要素となる。

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