【2020/10/19】神奈川県の「異臭」騒動~大地震の前の「臭気」の例は数多い
■はじめに
今年6月から神奈川県・三浦半島の横須賀市などで始まった「異臭」騒動は、その後に場所が北上して横浜市でも多く報告されるようになった。
そして当初からメディアでは「首都直下地震の前兆か」などの報道も見られた。
だが、4か月以上経った現在でも、原因や発生源はわかっていない。
「青潮」、「白潮のプランクトン」、「船によるガスの放出」、「地震前兆」など、さまざまな説が出たが、現時点ではどれも決め手となっていない。
私の専門は地震前兆現象なので、その可能性に的を絞って、過去の大地震の前に報告された「臭気」(異臭)の事例を紹介する。
今回の調査によって、現在起きている神奈川の「異臭」は別として、地震の前兆現象として「臭気」の例は実際にあるのだと、良くわかった。
■大地震の前の臭気
たとえば地震前兆現象に関する書籍は数多く存在するが、それらを見ても、「匂い」に関する現象をその一つとして扱っている本は非常に少ない。
それだけ事例が少ないということもあるが、だからといって、そのような前兆現象は「無い」とするのは、単に知識不足かもしれない。
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