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バレンシアはフェーズ1!マドリードは。。。

今日5月15日の夕方の会見で、フェーズ0に残留していた市町村を含めたバレンシア州全域の来週5月18日からのフェーズ1への移行が正式に発表されました!!その他の残留組の多くもフェーズ1に移行になりましたが、カスティーリャ・イ・レオンの半分ぐらいの市町村、カタルーニャのバルセロナ、そしてマドリード州全域はフェーズ0に残留です。

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ちなみに、一早くフェーズ1に移行したカナリア諸島とバレアレス諸島の一部の島々は来週からフェーズ2に移行することが決定!この図もこれからどんどんカラフルになっていくのかしら?

昨日、マドリードのデモについて記事を書きましたが、↓

デモのムーブメントにブレることなく、政府はマドリード州のフェーズ1への移行を見送りました(逆にここでブレたらまずいですね)。マドリードのサラマンカ地区のデモは今日も引き続き行われ、このムーブメントはカスティーリャ・イ・レオン州のサラマンカ(なんかややこしくなってしまいましたが、こちらは都市のサラマンカ)にまで広がりを見せています。このムーブメントが飛び火して広がってしまうことは非常ーーーにまずいと懸念しています。

マドリードのサラマンカ地区のデモは、右派を支持する人たちのデモ、しかも超保守派の富裕層の住民によるものなので、「本当、大人しくしてくれよ」と思ったりするのですが、ただ、その光景はファシズムを彷彿とさせるようなところがあったので、バカな人たちの戯言で片付けることもできないなと思うわけです。実際、他の都市にもこのムーブメントは広がっているわけですから、いや〜な流れになっているなあ、と個人的には思っています。

確かに、スペイン政府によるロックダウンは非常に厳しいものですし、外出制限緩和のフェーズ移行も超慎重姿勢で行われているので、「いい加減、自由にさせてくれよ」と思っている人は多いでしょう。また、ERTE (一時的雇用調整)を含む失業保険の手続きの遅れで、まだ支給がされていない人たちもいますし、その他の補償もどこまでされているのか怪しいところもあるので、そこは確かに問題。さらに、経済はもちろん精神的な人々へのダメージも相当大きいものになっています。政府に対する不満を持つ人がいてもおかしくないし、そういう意味でデモや暴動が起きるのは理解できます。むしろ、よく今まで何も起こらずに来たものだと思うくらいですが、これだけの感染被害の状況下で、国民もある程度仕方がないことだと受け入れていたからなのだと思います。

もちろん、言論の自由は守られるべきですし、人々が意見を主張することは大事です。ただ、今回のマドリードのデモ、少なくともサラマンカ地区でのデモは明らかに政治マター(もしくは富裕層のわがまま)の色が濃いので、この流れが変な形に変わっていったらいやだなあ、というのが正直な気持ちです。

そもそも、デモっていうのはどちらかというと労働組合をはじめとする左派の専売特許なんですけどね(平常時は労働組合のデモが頻繁に行われています)。

果たして、今後このムーブメントはどうなっていくのか?しっかりウォッチしていきたいと思います。

* 冒頭の写真は、Mercado Central (中央市場)近辺の様子。最近、なぜか街の至る場所で工事が行われていますが、ここでももれなく大々的な補修工事がされていました。

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