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ドタバタ劇はあっさり終結した

ここ数日、子供たちの外出制限緩和におけるドタバタ劇について書いてきましたが、なんとか良い感じで決着がついたようです。ちなみに昨日までの経緯はこちら↓から遡って下さい。

もっと時間がかかると思っていましたが、今日(4月23日)の午前中、厚生大臣のSalvador Illa(冒頭の写真左)と副首相のPablo Iglesias(写真右)が揃って会見を開き、そこで子供たちの外出制限緩和についての内容が再度発表されました。その内容がこちら。

今週の日曜日(4月26日)から14歳以下の子供たちの散歩が可能になる。
1日1回、午前9時から午後21時までの間の最大1時間、自宅から1km以内での散歩ができる。
1人の大人につき子供は3人まで(全員同居していることが条件で、親である必要性はない)。
他の大人や子供たちとの間隔を少なくとも1m以上(2m以上が望ましい)保つことを徹底する。
自分のおもちゃは持参することができるが、公共の遊具には触らないこと。
マスクの着用は望ましいが義務ではない。それよりも他者との間隔をきちんと保つこと、手洗いを徹底することの方が重要。
熱があるなど、何らかの症状がある子供は外に出ないこと。
これらの規定の範囲内であれば、走ったり飛んだり、ボールやキックボードで遊んだりすることも可能。

というわけで、当初の案に戻り、より健全且つ理にかなった内容になりました。これらの内容は小児科医や精神科医等の専門家の進言をもとにしたもので、子供たちが外に出ることの意味を重視し、同時にきちんとした制限を設けることで感染リスクにも配慮したものとなりました。ちなみに、15歳から17歳までの子供たちに関しては、今まで通り不要不急の外出は控えるようにとのこと(一人で行動できる年齢なので大人と同じという解釈)。

印象的だったのは、Pablo Iglesiasが「子供たちの皆さん、今回のことで混乱をさせてしまって本当に申し訳なく思っています」と、まず最初に子供たちに対して謝罪の言葉を口にしたこと。さらに、「皆さんが我慢して家の中で遊んでくれていたことで、通常の生活に戻るためにコロナウイルスと戦う上で重要な役割を果たしてくれた」という賞賛の言葉も。個人的にはこの方のことはあまり好きではないのですが、今回のこの態度に関しては好印象でした。

こうして何とか大失態を挽回する形で一件落着となりましたが、来週の街の様子がどうなるか気になるところです。

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