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「やり直したい」ことについて考えてみた。


はじめまして。note最初の投稿は、昨日読んだ小説のことについて考えてみたことをお話しします。

「やり直したい」過去と向き合いきれないという人。後悔よりも先に何をすればいいか、が見つかるそんな小説かもしれません。時間がある今だからこそ自分に向き合ってみました。

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住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」。1年前、書店であても無く小説を探していた私の足をとめたのがこの本に巻かれた帯に書かれた言葉です。

ーきっと誰にでも

「やり直したい」ことがあるー


1年前の当時は、異動したばかりの部署でストレスフルな毎日を過ごし、この本も数ページ読み進めたまま、いつのまにか本棚の奥の方へやってしまっていました。しかし、今日のコロナ感染対策として出された緊急事態宣言を受け、私の会社も臨時休業。そして私は突如として莫大な時間を手にいれることになります。そして、断捨離中この小説と1年越しの再会を果たすことになりました。あの時と同じ、またこの言葉が胸の奥底を探ってきます。ー「やり直したい」こと。


●人が「やり直したい」と、思う時

「やり直したい」って思ったことないんだよなぁ...。という人も中にはいるかと思います。しかし、取り返しのつかない結末を生んでしまった過去の自分の行動・発言に対する後悔や、未来に対する欲望が生まれているとき心のどこかで「やり直したい」と大抵の人は考えるんじゃないかと思います。あの時こう行動していれば、していなければ今あるいは未来は違っていただろう、と。しかし現実問題、過去を「やり直す」ことは出来ないということも周知の事実です。変えられるのは今その瞬間からの未来なのです。

程度の大小はあるかと思いますが、人は誰しも後悔を胸に抱え生きています。先程書いた内容と少し重複しますが、過去を「やり直す」ことは出来ませんが、過去の後悔から学んだ事で人は飛躍すること、自分を変えることは可能です。


●私自身の後悔

私は本当に行きたかった大学には行けませんでした。地元を離れることを近くに住む祖母に伝えたとき今でも忘れることのできない悲しそうな顔をしました。もっと勉強を頑張っていたらなあ...。試験まであと数日を残し、親友が火事でこの夜を去りました。試験頑張ってね。とくれた、銀色の折り紙で折られた鶴は今でも辛くて見ることができません。鶴をくれた教室、無邪気な笑顔はあの時のあの瞬間のまま私の胸の中にあります。なぜ彼女が犠牲になってしまったのかという無念の思いが消えません。

志望していた大学には行けませんでしたが、別の場所大学生をしたからこそ出会えた仲間と新たな環境。自分からは選択しなかったけれど、意外と興味があった学習分野の数々。そして今の会社に出会うことができ、社会という未知だった世界を知ることができました。辛いことがあっても、長く生きれなかった親友と共に生きていることを自覚するだけで強くなれます。


●「やり直したい」気持ちが湧いてきたら

「人生とは、」(小説の主人公の口癖です)その瞬間の自分自身の捉え方ひとつで方向転換や、更なる飛躍ができるものです。(まだ人生の3分の1程度しか生きていない私が言うのも痴がましいですが、いつもそう思って生きています。)

「やり直したい」ことに囚われすぎず、「やり直したい」ことを羅列することよりも、そこから何を学び、どう今の自分を改善していくのか..。そして今その瞬間の行動・発言が未来の自分の「やり直したい」リストに上がらないために、周りの友人、家族、恋人の意見を"素直"に受け入れて考えること。未来の後悔よりも先にすることとは、今この瞬間を素直に柔軟に生きることです。

それが、私がこの小説を読んで、これからも"大事にしていきたい"と思ったことです。過去の「やり直したい」ことは、今この瞬間からの未来で別の形で「やり直せる」と私は考えています。


fin.


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