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#1_母について

自己紹介にも書いていますが、私は母がよくわかりません。

一緒に暮らしていた頃はとにかくいつも怒っていました。

機嫌が良い日は稀なので、そんな日はいつも以上に会話を避けていました。(下手に会話して機嫌が悪くなると面倒なので、、)

離婚を機に母の精神状態が悪化したのですが、それよりも前から日常的に感情を爆発させていたので、私や妹は小さい頃から母を刺激しないように意識していて、比較的静かな子供だったと思います。

そんな環境だったので自分の考えや気持ちを人に伝えるのが苦手で、友達の輪にいても自分から話を始めることはほとんどありませんでした。


実家に住んでいた頃、一番救われたなーと思ったのは高校生になってアルバイトを始めたことです。

お小遣いをもらう度に会話をするのも億劫になっていたので、自分で稼げるようになったのは本当に嬉しかったです。

なるべく夜遅くまでのシフトにしてもらい、その後バイト仲間とご飯を食べたり、出掛けることで家族との時間が少なくなり、気持ちが楽になっていきました。

アルバイトは接客業を選びました。

自分のコミュニケーション能力が低いことはアルバイトをする前から自覚していたので、自分を変えたくて敢えて苦手な分野にしました。

初めはお客さんだけでなく、一緒に働くメンバーにも人見知りしてしまい、大きな声も出せなかったのですが、優しい先輩や同期に励まされて数ヶ月後にはすっかり楽しめるようになっていました。

あの経験があったおかげで高校以降は友達も増え、自宅以外で過ごす時間をすごく楽しめるようになりました。


今振り返っても16歳でアルバイトを始めて正解だったなと思います。

家族とは話せば分かり合えるはず、

歩み寄ろうとせず諦めるのは良くない、

お母さんは娘のことを大切に思っているだけ、

親孝行は親が生きているうちしか出来ない、

そんなことをこれまで沢山言われました。

私が意地を張っているだけだとも思いますが、苦手なものは仕方がないです。

家族との関係をなんとかしようとするのも大事なことですが、当時中・高校生だった私が向き合おうとしてもきっと心が折れていたと思います。

自宅以外に自分の居場所を見つけられなければ、今の性格にはなっておらず、もしかしたらもっと暗い毎日を送っていたかもしれません。

現在は家族とほとんど連絡を取っていません。

家族と距離を取り始めてかなりの時間が経ちましたが、今ようやく家族のことを考えるようになりました。

でもそれは親孝行をしたいとか、感謝の気持ちを表すためではない気がします。

まだまだ向き合ってもいないですが、これから変えていければ良いなと思っています。

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