【2019年5月】日本の長期的展望についての国交省のまとめ報告
日本の長期的展望についての国交省のまとめ報告
この中の人口減少に言及したグラフの引用を直近で2件ほど目にした。
このまとめの概要としては、
■今の日本の状況を把握する
1.人口減少の進行
2.急速な少子高齢化
3.地球温暖化による気候変動
■上記の状況に対して、2050年の日本の状況を理解し、
今後の課題を整理・検討する
というものだ。
先に述べた人口減少に言及したグラフは、この資料の4ページ目にある
日本の人口は2004年をピークとして、2050年には9515万人、2100年に4771万人になるというショッキングなグラフである。
このショッキングなグラフを引用して、
国の発表では日本の人口はこんなに急激に減りますという論調の記事があるが、元データであるこの資料を見てもらえばわかる通り、このショッキングなグラフは、「現状のまま推移した場合」のグラフである。
このような予測に基づいたグラフや予測にはあまり意味がない。自分の考えを権威付けするために、裏付けとして国が発表したデータの一部のみを前後の文脈なしに引用する事は、ポジショントークに他ならないので鵜呑みにしないよう注意が必要だ。
「国土の長期展望」
中間とりまとめ 概要
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