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ツラツラ小説。 P.M9:00

ツラツラ小説。 P.M9:00

夜風に当たりながら、街をふらついてみる。

コカコーラの炭酸が抜け始めた頃、僕は、無防備で街を歩いていた。ニヤニヤしながら過ごしていた毎日が、いつのまにか終わっていて真剣な顔したもう1人の自分が真剣に生きろって諭してくる。そんな自分からずっと耳を塞いでいた。学生であろうとして、自由であろうとして、自由を謳歌しようとした。ぬるくなって美味しくなくなったコーラはもう誰も買わない。コーラを作れる世界にたった2人しかいない人間ですら歳をとるのだ。僕が歳を取らないわけがない。アンチエイジングともまた違う。ピーターパン症候群。それだ。眠たい。やらなきゃいけないことをほっぽり出して外に出ているのだ。今起きていることを体感しよう。肌寒い。美味しくないコーラ。街行く人々もみんな家に帰る時間。明るい街。電気が消えない街。賞味期限切れ。五里霧中。便利な都会というものに押し潰されそうになる。何度も泣きたくなるし、たまに泣いてるし、でも心臓が動いてる。あの時、とてつもなく興奮して心拍数が上がっていた心臓が今も動いてるんだ。まだまだこんなもんじゃない。このままで終わるわけない。決意の時間ですね。この時間。夜に考え事をするのもたまには良い。そして、やらなきゃいけないことがあるんだ。もちろんそれは前向きな、自分を変えるための行動だ。たくさんある。資格の勉強、仕事の知識の勉強。研修レポート。あと、趣味のための勉強。義務じゃないからこそ自分が決めるしかないんだ。お金じゃ買えないものがいくらだってある。この時間。たまには良いね。

自分を見つめ直した。俵万智なら、記念時間にするのだろう。僕もたぶん死ぬ時には忘れてしまう今日という日だけど、こんな日もあったんだよって。落ち込んでまた変わったりしたんだよって言える日になったら、良いな。いや、なってますね。悩んでる毎日。向き合うしかないね。かっこ悪いけども、一つ一つ。笑ってたいんだ。僕は少しずつで良いから。進んで行きたいんだ。

元気をくれる全てのものに、感謝を。

オートロックの家の鍵を開けて家に入る。
ドアを閉めて鍵をかけてまたいつもの生活に戻る。窓を開けて夜風を感じる。
家にいても感じられることもあるんだ。
この時間。たまには良いね。

ただいま。僕。おかえり。
よく帰ってきたね。
まだまだ途中だけど、これからも頑張ってみるか。


あとがき
殴り書きのように書いた小説。
ぐちゃぐちゃになった感情を背負ったまま外を散歩というより徘徊した。いつもと変わらない景色(街灯や人)があって夜で暗くて1日が続いてた。閉鎖的な自宅から外に行ったことで晴らされたもの。外の空気を吸って吐いた鬱憤がそこにあって、心地よかった。なんだまだ生きれてるじゃんって。役者やってると不安定な時に押し寄せてくる波があって(自論ね)抑えられない時に自然に頼るんだけど、なんだかそれも本能的すぎてそろそろ卒業しなきゃって思って。しっかり自分に知識とか技能とか身につけて頼れる人間になりてぇって思ったんだと思う。でもそれにはまだ力が追いついてないからその理想の自分との距離に病んだのだと思う。たぶんここから、しっかり行動にすぐに移せる人間ならこんなに悩みはしない。俺は出来ることと出来ないこと苦手なことに対する向き合い方が違いすぎる。だから、これから。25歳。苦手にも立ち向かっていけるように少しだけ気を張って生きていこうと思う。決意表明。

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