52ヘルツのクジラたち
52ヘルツの鯨(52ヘルツのくじら, 英語: 52-hertz whale)は、正体不明の種の鯨の個体である。
その個体は非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。
この鯨ともっとも似た回遊パターンをもつシロナガスクジラやナガスクジラと比べて、52ヘルツははるかに高い周波数である。この鯨はおそらくこの周波数で鳴く世界で唯一の個体であり、その鳴き声は1980年代からさまざまな場所で定期的に検出されてきた。「世界でもっとも孤独な鯨」とされる。(Wikipedia)
シロナガスクジラは普通10-39ヘルツで、ナガスクジラは20ヘルツで鳴く
この52ヘルツのクジラの軌跡には、他の種のクジラの動きや存在との関連が見られないらしい
世界でもっとも孤独なクジラ
52ヘルツの鯨の声は仲間に届かない
広大な海の中、誰にも存在を認められないから、いつも一人ぼっちで群れから離れて生きるしかない
本当は話したいことが沢山あるのに
冷たい水の中孤独に押し潰されそうな夜も、諦めずに声を振り絞ることで、どんなに離れていても気付いてくれる仲間に出会える
「わたしは、あんたの誰にも届かない52Hzの声を聞くよ」
どんなこともその人だけが責を負うものではない
だけれど理不尽な世界しか知らない子供は何に希望を見出せばいいのか
一人じゃない、他の世界がある。
頼ってもいい。
それらを「知っている」だけでどれほど救われることか
これからの登場人物が幸せだといいな、今のままだと苦しいから信じさせて欲しい
救いが必要な人に、自分が何が出来るのかを考えさせられた
見て見ぬふりだけはしないようにしたい
中途半端な差し伸べも、ね
聞こえるか、聴いてもらえるか
互いに感じあえれば生きていける、逆にできなかったら生きていけない
あんまりにも悲惨な話で、救いよりも悲しくなった
本当に途中苦しくてたまらなかったので読むのをやめちゃおうかと思ったけれど、最後まで読んでよかった、読めてよかった
届かぬ声の持ち主は誰よりも傷ついている
でも届かないと思っていた声が誰かに届くこともある
優しい人が報われる世界なんてなくて、酷い人間に負けない為には強くなるしかなくて
いつまでも貰う側見つけてもらう側ではなく、与える側聴く側になっていくことが成長することだなあと、
今まで誰に向けたわけでもないけれど呟くように何度も発してきた、助けてという言葉、最後報われた気がしたけど、わたしのご都合主義なだけかも
辛いし苦しい本だけれど、もう1度、いつか思い出した時に読みたいな
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