もも

1993年生まれ。大人になって感じた日々のあれこれを、ふんわり書いてみます。アート/美…

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1993年生まれ。大人になって感じた日々のあれこれを、ふんわり書いてみます。アート/美術館/おでかけ/旅行/本 が好き🎨🗼✈️📚

最近の記事

すぐ散るからきれいなのか、きれいだからすぐ散るのか

* 公園に桜を見に行ったら、もうけっこう葉っぱが混じっていた。毎年忘れるけど、そういえば花の命は短い。 花火とか、夕焼けとか、きれいなものは儚いのか、儚いからきれいと感じるのか……。 根拠なしに、美人薄命、という四字熟語をつくるくらいだし「儚くあってほしい」願望も、日本人にはある気がする。 * 3月も終わるのに雪が降ったので、鍵付きのフェンスで囲われた、野球のグラウンドが真っ白だった。 垂直にも水平にもぽかーんとひらけた長方形の場所を目の前にする

    • 『(500)日のサマー』運命の恋なんてない話

      #夏に見たい映画 。 「あの映画を見る前の自分に戻って、もう一度初めての気もちを味わいたい」と思う作品がある。 私は『(500)日のサマー』を文字通り100回くらい見ているけど、今だに本気で、これからサマーに出会う人がうらやましい。 * * *画像 Fox Searchlight より すごくシンプルに言うと、20代くらいの男女が職場で出会って、いろいろあって、別れて、次の相手を見つけるまでの500日間を描いた映画である。 ボーイミーツガール。あまりにも

      • 女子のテンションは朝の前髪で決まる

        【朝、女子の機嫌が悪くなる原因】 ・前髪が決まらない(または雨などで崩れた) ・朝髪を巻いたのにとれてしまった ・マニキュアがはげてしまった ・つけまが上手くくっつかない ・コンシーラーでにきびが隠れない ……エトセトラ、エトセトラ。 男性からするとびっくりするような些細な理由で、私たちのテンションは決まってしまう。 . . 個人的に、前髪問題は特に深刻だ。顔まわりの髪の毛が決まらないと、圧倒的におブスに見えるのはなぜだろう。人から見たら大して変わらないのかもしれないけ

        • 「メールアドレス変えました」を懐かしむ

          みんながスマホを持つようになって(というかLINEが普及して)、「メールアドレス変えました」のお知らせを受け取ることがなくなった。 そもそもあまり個人のメールを見ないし、見たとしてもアカウント登録とかに使っちゃってるから、面倒くさくてアドレスは買えないだろう。 * * 中高生の頃、「メアド変えました」は、恋愛のお助けツールだった。 送る方も送られる方も、好きな人にさりげなくメールすることができる。だいたい「了解です」とか返ってくるから「なんとかくん久しぶりだ

        すぐ散るからきれいなのか、きれいだからすぐ散るのか

          今の小学生が生まれたとき、スカイツリーはもう建っていた

          昔から、夜の首都高から見える東京が好きだった。 免許を持っていない私にとっては、誰かと遠出しないと見られない特別な景色だ。旅の終わりを実感して、毎回すこし切なくなる。 * * 先日も、羽田空港からの帰り道、車の窓越しにスカイツリーを発見し「あぁ、帰ってきちゃったんだなあ」と、感傷的な気分にひたりかけていた。 のだが、次の瞬間、すっかり東京のシンボルとしてスカイツリーを認識していた自分に衝撃を受けた。「なんかさ、東京タワーの方が好きなんだよね」とかあんなに

          今の小学生が生まれたとき、スカイツリーはもう建っていた

          選んだ道を正解にしなさい、と100万回言われても割り切れないのが恋愛

          これを言ったらなにかが終わる、というか始まるなと、ぴんとくる瞬間がある。 目の前にいる相手が大人になってから出会った異性なら、その直感はだいたい正しい。そして、わたしとあなたの現在の関係性が壊れるかどうか、という意味では、おそらく言葉にしない方が安全だ。 * * 中高生の「好きって言ったら、友だちでいられなくなるから言えない問題」は、世代を超えて脈々と受け継がれていて、昭和も平成もたぶんその先も、みんな同じように悩んでいる。だけど学校に通っていれば、よくも悪くも振られたっ

          選んだ道を正解にしなさい、と100万回言われても割り切れないのが恋愛

          大人の別れには、さよならがないから

          小学6年生の春、3月に入ると、みんなで日めくりカレンダーを作って教室に貼った。「卒業式まであと何日……」をカウントダウンするためのものだ。 一緒にいられるタイムリミットがわかっているから、寄せ書きや手紙をいっぱい書いた。「別れの節目」があるのは、とっても貴重なことだったなと、最近になって気づく。気持ちを言葉にする努力をするからだ。 * 式の当日にもらった手紙の便箋は「好き」と「ありがとう」でいっぱいだ。 一生懸命なところが好き。毎日一緒に帰ってくれて

          大人の別れには、さよならがないから