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9杯目...焙煎するということ

うやく熱い夏日も少なくなってきましたね。今年は本当に暑い夏でした。

僕たち、コーヒー屋の欠かせない仕事に「焙煎(ばいせん)」がありますが、夏場のこれがまたキツイ!周辺の気温はちゃんと測ったことがないですが体感的にはきっと40度は超えているでしょう。汗だくだくです。ちゃんと着替え持ってきてますのでご安心ください。。

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最近では当店のお客様の中にもご自宅で焙煎をされている方が増えているように思います。ベールに包まれていた部分が少しずつ一般の方にも身近になってきてますね 笑。品質のいいコーヒーがある程度簡単に手に入るようになった証拠ですね。でも美味しいコーヒーを淹れるためのこの工程は簡単ではないんです。

まだまだ「焙煎て何?」という方はいつもコーヒーを飲んでいる人でも多いと思います。少し知識として知っておくと自分好みのコーヒーを見つけることにも役立つと思うので少しだけ、分かり易く説明しますね。

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焙煎(ロースト)というのは、焙煎する前の状態のコーヒー豆「生豆(きまめ・なままめ)」にカロリー(熱と圧力)を加えていく工程のことを言います。生豆は「豆」と呼びますが実際はコーヒーの木になる果実の中に入っている「種」です。基本的には生豆は白く薄緑をしています。このままではもちろん飲めませんが、焙煎をすることで生豆に化学変化がおきて、コーヒー豆独特の苦味や甘味、酸味が引き出されていきます。

また、焙煎にかける時間やカロリーの加え方によって焙煎の深さが決まります。煎りが深いものを「深煎り」と言ったり、その逆を「浅煎り」と表現したりします。この時の熱と圧力の加え方が変わると、出来上がりのコーヒー豆の風味も変化します。煎りが深いと基本的には苦味が強く、浅いと酸味が目立つわけです。同じ味を再現することが非常に難しいのも焙煎という工程の大きな特徴です。ローストと言ってもただ「焼く」わけではないんですね。

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豆によっても煎り具合が深い方が美味しいものと、浅い方が美味しいものがあります。その豆自体がもともと持つ華やかな香りだったり、甘さの個性をどのように表現するかがポイントです。単に深く焙煎すると「苦い」コーヒーはできますが香りや甘さ、華やかな酸が失われて苦いだけになってしまいます。あくまでコーヒーは果実の種。もともとフルーティな要素があるものを焙煎することでそのコーヒー豆にしか表現できないコーヒーになるんですね。

当店にはそうして焙煎したストレート(シングルオリジン)コーヒーのや、ブレンドコーヒーも各種扱っています。ブレンド(混ぜる)することで単体では表現できないバランスのとれたコーヒーになるわけです。個性が引き立つストレートと、それ単体では足りない部分を補いながら合わさることでよりバランスが良くなるブレンド。どちらもそれぞれに楽しみ方があるので購入時には少し意識してコーヒー豆を選んでみてくださいね。わからないことがあれば店の方に聞いてみるのが一番手っ取り早いです。どんどん聞いてみてください♪

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今の皆さまにとってピッタリなコーヒーが見つかりますように。もちろんそれが当店だったらとっても嬉しいでっす!笑

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