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8杯目…むぎ茶、始めました!

え?と思いますよね。だってコーヒー屋だし。でも実は、この構想は3年前からあったんです。

僕がブラジルにコーヒー豆の買い付け目的で2週間行っていた時、現地で飲んだコーヒーの美味しさは感動を覚えました。「水」事情は絶対に日本の方がいいはず。でも美味しすぎたんです。淹れ方?いいえ。適当におばちゃんが淹れても(失礼か。。笑)、それとも焙煎の仕方?いやぁ。。どうかなぁ?じゃ何?それは、、、鮮度だと思いました。

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やっぱり日本に来るまでにコーヒーの生豆は劣化しちゃってるんですよね。残念ながら。そりゃそうです。低温コンテナで輸送したり色んな方法で鮮度を保とうとはしていますけど、現地には敵わない。別次元でした。

日本にいる限り、福井県大野市でコーヒー店をする限り、そこまでの鮮度のコーヒー豆はどうやっても手に入りません。温暖化が進めばここで栽培できる可能性はあるでしょうがそれと引き換えにいろんなものを失うんでしょう。

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自家焙煎のコーヒー店はきっと多少なりともそれに抗うように、コーヒーの素材の良さをいかに残せるように焙煎するかを考えていると思います。当然、僕も。でも焙煎の技術でできることなんて限られてますから。鮮度には敵いません。チクショー!

自分は「ちっぽけなことを一生懸命やってるなぁ」ってブラジルの広大な農園で悟っちゃったんですよね。もちろんそれを打開できるのが大野市の「」だと確信しているんですけどね♪ 

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コーヒーは無理だとしても何かでそれって叶わないかなぁと大野に戻ってきてからずっと思ってたんです。この三年間。。大野にはいろんな特産があるんですけど、「焙煎」ができそうなものがちゃんとあったんです。福井県と言えば六条大麦の名産地。しかも自分の家の隣の斎藤さんが作ってるんです。この大麦。

我が家には3歳と2歳の子供がいます。子供らの飲み物と言えば生まれてからずっと「むぎ茶」なんです。ふといつも飲んでるむぎ茶のバッグの表記が気になって読んでみると、「どこの」大麦って書いてないんですよね。あとコーヒー屋目線なのかもしれないですけど「焙煎日」も当然書いてない。あるのは遺伝子組換え品ではないってことくらいで。うーん。。

子供のためにやってみるか!が、きっかけです。笑。 近所のおんちゃんが育てて、僕が焙煎して、大野の水で作るむぎ茶。全部が大野産。もう安心!安全!この上なし!これですよこれ!

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コーヒー豆以外のものを焙煎することにもすごく興味がありましたし。もちろん勝手が違うんで何度も失敗したんですけど、いろんな気づきもあって。これってまたコーヒーに活きると思いますんでお楽しみに!で、むぎ茶の味はどうなのか気になりますよね。もう、もう、ヤバいです。今日いらしたお客さんに麦茶だと言わずに出したら、「何これ?今まで飲んだことない香ばしい飲み物。」って言われました。笑 むぎ茶だとは最後まで分からなかったみたいです。ふふん♪

ただ、これ作るの大変なんです。工程は割愛しますけどものすごく時間と手間が。。なんとか効率よく作れないものかとまだ試行錯誤してるんですけどうまくいかないです。というわけで、物凄く数量限定商品となってしまいました。ごめんなさい。店頭でもオンラインストアでももし在庫があったら「ラッキー」くらいの気持ちでお願いします。そんな幻のむぎ茶のバッグ

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機会があればぜひ!自信作です。コーヒーじゃないけど。



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