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大手未経験からITベンチャーに入ってみた6週目

今週は前週の体調不良を引っ張らず良い頃合いで仕事を進めることができました。この前の事件で確実に私の意識は無理せず定時退社に向いていたのですが、それが会社にバレたのかどうかは分かりませんが、仕事を早く終わらせれば終わらせる程、新たな任務を任されるようになってきてなかなか緩く働かせてもらえそうにはありません。それでも、まだまだ前職の方がハードだったので気持ち的には楽なもんです。今週も大手とベンチャー、未経験から30代でIT転職の参考になればと思います。

現状任されつつあるタスクまとめ(入社1.5月経過)

①上場に向けた社内コンプラ体制の強化
社内外マニュアルや教育体制の作成、契約書や労務状況の自主監査、各タスク、情報機材の管理方法の立案等。これは前職のマネジメント経験をそのまま活かすような感じで徐々に進めています。

②社内情シス担当としてのスキル向上
将来的には社内のITに関わる全ての管理をしてほしいと言われています。リスクマネジメントと幅広いインフラの知識は必要になり、現状はサーバーの移転やメンテナンス等イベントごとに必死にインプットをして都度対処を上司と2人で決めていくような業務をしています。

③新規事業の要件定義や仕様の策定、売上確保までの総合的な業務
これは流石に現在のスキルでは荷が重すぎますが、社長と2人で色々意見を出し合いながら提携先とやり取りしながら進めております。IT要素もですが、営業的な要素も強くこちらは幅広く全方位のスキルが必要な業務です。

と加えて通常のSE的なテクニカルサポート的な業務です。通常の業務をとにかく効率的に終わらせ上記3つを少しでも日々進められるようにやっている感じです。入社時は通常の業務を半年ぐらいで覚えてもらえればいい、焦らなくてもいいと言われていたのですが、正直通常業務は前職と比較してロースキルでもできる内容だったのでかなり予定よりも早く色々首を突っ込ませてもらっている状況です。

グロービスに再入学することに決めました

しかも前職と同じく、会社のお金で。例えば、新規事業とか上場に向けたマネジメント体制の強化とか、自分が手を動かさず開発案件を進めていくというような内容には、このグロービス、本当にうってつけです。前職でも全社員無料だったので一応やってたんですが、実務にあまり活かせない(それは多分自分の考えが甘かったのですが)し、とにかく前職は忙しすぎて会社の人事評価の為にやっていた面も大きかったのですが、今は実務に直結するので自身で会社に言ってやらせてもらえることになりました。例えば色々なマーケティングのフレームワークとかありますが、前職のように知り尽くした業界でしかも最大手であれば、そんなの使わなくてもある程度正解に近い方法論を考えることはできますが現職のように業界知識自体が乏しい現状ではかなり活かすことができます。フレームワークを活用するには業界のことを色々な角度から調べる必要がありますので勉強にもなりますからね。ちなみに、以前も言いましたが年2万円ぐらいなので超お得ですし、社内教育の一環として使ってるだけで優良企業感満載になるのでオススメです。私が結果を出せば多分現職も全社員導入されます。

専門性の無い仕事って何?

今回書きたいなって思っていたのが、よく転職の目的として言われる「専門性」を身に付けるって奴についてです。私もこの謳い文句にまんまと触発されて転職した部分も大きいです。私は一応前職で、業界最大手で店長、物流、品質、通販の業務の経験があるのですがそれでもIT業界の人に対してめちゃくちゃ専門性コンプを抱えていました。でも、実際IT業界に来てみると、前職でやっていた全ての仕事が他業界でも充分通用する専門性のある仕事だったと気付きました。そもそも専門性の無い仕事って何ですか?って聞きたいです。特に専門性の無い仕事の代表格として挙げられがちな小売店員ですが、私が経験した仕事の中で今のところ最もハイスキルで専門性が求められるのが店長の仕事だと感じています。これも以前記事にしているので読んで頂けると幸いですが、店長って労働法や消防法等のコンプラ全般はもちろん知ってないといけいないし、総務全般、マーケティング、会計知識、かなりハードな顧客折衝など全てができないとダメなのでめちゃくちゃ専門性高いですよ。小売業界でなんとなく不安を抱えている人、全然自分を卑下する必要はありません。自分次第でいくらでも専門性を身に付けることはできます。

20代は専門性じゃなくて仕事の仕方、生き方を身に付けよ

ということを私は言いたいですね。仕事の仕方というのは具体的にこれというのはありません。勉強の仕方、というのにも通じるでしょうか。20代の後半には何となくでもいいので、多分自分どの業界に行ってもそれなりにやっていけるわという自信を身に付けておくのが一番大事だと思います。それはプログラミング一本でひたすら手を動かせるようになって専門性を身に付けるよりも余程大事だと思います。スキルよりも人間力です。私なんかも、プログラマーを一生やっていくイメージが自分で持てなかったのでその道を諦めはしたものの、プログラミング自体は勉強すれば普通にできると今でも思っていますよ。どんな環境に飛び込んでも自分なら最終的には勝てるだろうという自信、これは実際に転職してみないとわからない部分も大きいので難しい。しかし、私の経験から一つ言えることは、とにかく若いうちは責任と逃げずに戦い続けることが何よりも大事です。例えば、大きな仕事にはとりあえず手を挙げる、人が寄り付かないような厳しい上司こそ積極的に関わる、難しい顧客折衝こそ自分が責任を持って対応する、外部の交流を勇気を出して持つ、怒られることこそ即報告する、等です。自分に負荷がかかることが間違いない案件こそ積極的に経験していく、この繰り返しでスポーツでいうところの体ができます。基礎さえしっかりしていれば、正直専門的なことなんて時間さえ掛ければ習得できます。

と言いつつも職人的な仕事している人は大尊敬しています

色々言ってますが、その上で職人的にプログラミング等を極めている人とかは本当に尊敬します。そのような人は多少人格に難があっても高い給料をもらって生きていくことは可能です。私の親父も実は完全にこのタイプで、何の技術者なのかも私も未だよくわかりませんが、ちょっと血圧上がったら欠勤したり、ほぼ残業しないし、部下のことを小馬鹿にしたり昔はやりたい放題していたような気もしますが、何やかんや60越えてもフルリモートで仕事を任されています(中小なので薄給みたいですが)。今のプログラマー人気は私の父みたいにないたい人が多いのかなと思っていますが、人気がある仕事は競争があるので私の父みたいな人は多分生き残れないですし、私が言っているようなビジネスマンとしての総合力は必須なので、まだそこまでの自信が無い人はまずは今の職場で責任ある仕事をしっかり任せてもらえるようになって業界のことを本当に知ることが大事だとは思いますね。遠回りなようですが、スキルはあくまでスキルであって、人格には敵わないというのが私の主観です。

最後に10年前の東日本大震災の話を

あれから10年が経ったのは信じられない部分も大きいですが、節目となるので書かせてください。私は当時入社1年が経とうとしていたのですが、埼玉県の巨大物流センターに配属されていて、物流と品質の業務を担っていました。当日はたまたま休みでしたが、埼玉で震度6弱、本当に生まれて初めて死を意識しましたね。職場が心配だったので電話したが回線が繋がらず、結局誰一人死人は出なかったですが、倉庫内に積み上げられている大型商品が落下したり、何より自動倉庫システムが緊急停止し計画停電もあり非常事態になっていました。ここが大手企業の凄いところですが、色々な別部署の人達がヘルプに来てくれ、3日後にはお客様の注文した商品は出荷できるようになりましたが、完全復旧には1ヶ月程かかり、その月は120時間ぐらい残業しましたかね。それで、今回書いたことにも繋がるのですが、あくまで仕事面に限定すれば、1年目でこの非常事態を経験できたのは本当に今でも財産になっています。それ以降、この時よりきつい体験は今もなおしていませんし、単に労働が大変なわけじゃなく、何から手をつけていいかわからない状況下でのプレッシャー、さらには部下の派遣や契約社員の方も目に見えて不安定になってましたからそこのマネジメント、色々な面で学びがありました。今思えば、当時の私は1年目でしたが、確かに自分の責任でこの状況を何とかしようとしていたわけです。やはりこのような意識が大事だと思いますね。ちなみに、私は西日本豪雨ももろに被害を受けています。その時も同じく異常事態でしたが、誰一人死人を出さず何とか乗り切ることができました。これらの経験に比べれば、今の仕事なんて気楽なものです。災害は本当にいきなり襲ってきますし、平気で死人も出ます。人生でこういう経験が無い人こそ、他人事ではいけませんよ。

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