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公立小学校に通う子どものマスクを自由化した話

すっかり間があいてしまいました。

昨日は久しぶりに蒸し暑く、我が子は学校でマスク取っているんじゃないかな、と予想。
帰宅後、「今日は4時間目からずっとしなかったよ〜」とのこと。
よかったよかった、外したいときに外せている。


私が公立小学校と話をして、我が子のマスク自由化になったのは5月のこと。

現在は、登下校や体育、外遊びは外す、授業中はメッシュマスクを鼻出しスタイルでいることが多い様子。私も、ずっとマスクつけずにいなさいとは言わず、つけるなら鼻は出してねと言っている。本人が外したいときに外せていればいいかなと思っている。

要は、子ども本人の判断に任せている。これでよし。大人でも、集団のなかで1人素顔でいるのはとても勇気のいることだから。




どんな学校?

ひとくちに公立小学校といっても、学校によって対策の厳しさには差がある。

そもそも前提として、我が子が通っているのは体育や外遊びではマスクを外してよいとして1年間やってきている学校である。
学校でのアルコール消毒の強要は全くない。手洗いを推奨している。

学校での感染症対策は、家での検温、登校時の検温と手洗い、教室の換気、給食時のアクリル板はなく前を向いて食べるくらいかな。合唱やメロディオンの練習もやらないか。行事はなるべく縮小しても開催してくださっている。

近隣の小学校では、外でもマスクを外したら一切しゃべってはいけないと言われるところもあるようなので、割と恵まれている方だと思う。




相手が公立小学校にならではの強み


以前に書いた、コロナ脳私立幼稚園との話し合いに失敗した経験から、公立小学校との話し合いには準備に時間をかけた。

しかし、相手が公立の学校だからこその強みもある。それは義務教育であること。誰にでも通う権利があるということ。

例えば、私立ならば経営者の意見が全てであり、学校の方針に従うこと、という誓約書にサインをしたりする。

でも公立校は違う。学校と違う意見を持つ保護者だからといって、じゃあもう来なくていいですよとは言われない。方針が違うので他へどうぞとも言われない。



キーマンは市長と教育委員会と校長先生

公立小学校で1番偉い人といえば、校長先生である。
公立小学校の上に立つ組織といえば、教育委員会である。
教育委員会の上に立つ人物といえば、市長である。

ということで、市長と教育委員会にメールで質問をした。

「子どものマスクを推奨するのかどうか、どういうスタンスなんですか」と。

回答は以下の通り。


マスク着用に関する多くのご意見をご教示いただきありがとうございました。

 マスクの着用につきましては、一律に着用を促すだけでなく、児童の事情に応じた配慮を行うよう指導しております。例えば、体調不良の恐れのある場合には、換気や互いに距離を保つなどの感染予防策を行った上で、マスクを着用しないこともありますし、体育の授業においては、状況に応じてマスクを外すなど配慮をしております。

 新型コロナウイルスの感染症に対しましては、今後も関係機関とも連携し、感染予防に努めてまいります。何卒ご理解のほどお願いします。


わかっちゃいたけど、定型文のような回答ではっきりしない。もう一度、つっこんで聞いてみた。

教育委員会として、子どものマスク着用を推奨するのかしないのかをお聞かせください。

推奨するということは、マスク着用により起こる事故についての責任を全て教育委員会が負うということです。

責任を負えないのであれば、最終的には保護者がマスクを着用させるかどうか判断するべきと思いますが、いかがですか。

新型コロナで命を落とす可能性が0である子どもたちが、マスクで命を落とすことは決してあってはなりません。

また、命を失わなくても、過剰な感染対策を強いられ楽しみを奪われることにより精神を殺されている現状を重く受け止めてください。



回答は以下の通り。

学校教育活動においては、国が示しているとおり、身体的距離が十分とれない時はマスクを着用するべきと考えます。

ただし、一律に着用を促すだけでなく、気候の状況等により、熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断される場合は、マスクを外すなど、児童の事情に応じた配慮を行うよう指導しております

体調不良の恐れのある場合には、換気や互いに距離を保つなどの感染予防策を行った上で、マスクを着用しないこともありますし、体育の授業においては、状況に応じてマスクを外すなど配慮をしております

新型コロナウイルスの感染症に対しましては、今後も関係機関とも連携し、感染予防に努めてまいります。何卒ご理解のほどお願いします。


つまり、教育委員会としては、一律にマスク着用を促すだけでなく、児童の事情に応じた配慮をするよう指導している
状況に応じてマスクを外すなどの配慮をしている

なので、マスク着用によって事故が起きても教育委員会の責任ではありません‼️という返答だった。
これには唖然とした。

指導や配慮をしているといっても、ほぼマスク強制なこの状態で、判断ミスがあり何かあったら責任は学校に押しつけられる。

保護者も、学校に対して何も言わないでいるとマスク強制に同意していることになるということがわかったのだ。




小児科医の診断書

話し合いが難航する場合に備えて、診断書を手に入れることにした。世田谷の豊受クリニックでマスクについての相談をさせていただいた。

息苦しくなることや、マスクで覆われる部分だけに湿疹が出ることなどを相談して、無事診断書を出していただけた。

その他の資料については前回の記事にまとめてある。




いざ面談へ

担任の先生に、マスクについてご相談したいことがありますと面談を申し込んだ。先生は、いつでも大丈夫ですよ、ととても真摯に対応してくださった。

まず資料を手渡し、説明する。
できればマスクを外したいのですが…ではなく、今後うちはマスクをさせられません。どんどん外していきますのでよろしくお願いします!というスタンスでいった。


いつも、子どもたちの楽しい学校生活のためにご尽力いただきましてありがとうございます。

さて、新型コロナウイルス感染症対策として学校でのマスクの着用が求められていますが、1年間マスクを着用した結果、様々な影響が出ております。小児科医に相談をしまして、「感染症への罹患が疑われるとき以外はマスクの着用を避けてください」という診断書をいただいておりますので提出します。

日本の子どもにおいて、新型コロナウイルス感染症よりもマスク着用による熱中症の方が命のリスクが高いということは日本小児科学会等の専門家が指摘している通りです。実際に厚生労働省発表の新型コロナウイルス感染症の状況をみますと、20歳未満の子どもにおいてはこの1年半の間、死者は0名です。
一方、子ども達に過剰なまでの感染症対策を強いた結果、2020年度の小中高生の自殺は過去最大の499人でした。
子どもにとって本当の敵は何なのかということを、教育に携わる先生方にはもう一度考えていただきたいと思います。

今後、マスクの常用はできませんが、それにあたりお願いしたいことがあります。
①マスクの着用ができないことを、先生方全員で共有してください
②マスクを着用できない子がいることを、子どもたちにもお話しください
③マスクができないことで、発言させない、会話をさせない、近づけさせないなどの不利益を強要しないでください
④マスクをしていないから仲良くしない、話さない、遊ばないなどのいじめ、差別、仲間はずれなどがないようご指導願います
⑤学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル〜「学校の新しい生活様式」にあるように、子ども自身が苦しいと感じたときはマスクを外していいこと、暑い日は熱中症のリスクを優先しマスクをしなくていいことを、子ども達自身が判断できるように指導をお願いします

学校は様々なことを考えなければいけないお立場であると思います。しかしながら教育機関ですので、子ども達のことを1番に考えていただきたい。
新型コロナウイルスではなくなることのない子ども達が、過剰な感染症対策やマスク、学校行事の中止などによって命を落とすことは絶対にあってはならないことです。
保護者にも様々なお考えの方がいらっしゃると思いますすが、ご配慮いただけますと幸いです。

これを、紙にまとめていった。

担任の先生は真剣に聞いてくださり、すぐに
「今から管理職とお話をしましょうか。聞いてきますね。」
と、呼びに行ってくださった。

しばらくして
「個別の対応はできますので大丈夫ですよ〜」と、診断書を手にした教頭先生がさわやかに登場。校長先生は不在でした。

おお、もうOKがでた、とホッとした。

その後も少し話をさせていただき、先生が
「うちは国のマニュアルに従ってやっていますから〜」
とおっしゃれば
「その国のマニュアルに、子ども自身が苦しいと感じたときはマスクを外していいこと、暑い日は熱中症のリスクを優先しマスクをしなくていいことが明記してあります。全ての子どもが自分の判断でマスクを外せるように指導をする、と書いてありますので、指導をお願いしますね。」
とダメ押し。


最後に

何が何でもマスクをしないということではないです
マスクをしないことで問題となるのは、コロナをもらってしまう、うつしてしまうということだと思うが、はっきり言って、うちは新型コロナにかかっても問題ないと考えています(実際にはPCRは拒否しますのでコロナと診断されることはないのですが…)
なので、マスクをせずにコロナをもらってしまうかもしれないことに関して、学校に責任を問うなどということは、ない
うつしてしまうかもしれないということに関しては、風邪症状のある時はマスクをする、あるいは登校を控える等のことはきちんとします
ということを付け加えた。

それをうんうん、と頷きながら聞いていた教頭先生は、「なるほどねー」とつぶやいていらっしゃいました。



まとめ

①市や、教育委員会は「マスクは強制では無く、個別の事情に配慮をするよう指導している」という言い分で、事故が起きても責任を取らない

②保護者が学校に何も言わないでいるということは、マスク強制に同意したことと同じ

③学校全体を変えることは無理でも、個別の事情で対処はできる

④医師の診断を受けたり、診断書を提出するとスムーズ


なので、極論ですが、保護者全員が個別の事情として我が子のマスクを外す交渉をすればいいということ。

我が子のマスクを外したいという保護者の方々、応援しております。

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