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発する言葉に思考の癖が出る

息子が小学生だった頃、たまたまなのか意図があってなのか、小1~小6までクラスが一緒になった特別支援級に在籍するお嬢さんがいた。

彼女は言葉でのコミュニケーションは難しいが、息子は他のクラスメイトと同じように接していた。

ある日息子は彼女に辞書で頭を殴られた。

それを目撃していた息子のサッカー仲間などから彼女は咎められ、騒ぎになった。

養護教諭が駆けつけたが、それが騒ぎを大きくした。

養護教諭:何をやってるの!←息子たちが彼女に危害を加えたと決めつける詰問

息子たち:○○ちゃんが息子の頭を辞書でぶん殴ったから、何で殴るんだ?しかも辞書だぞ?頭だぞ?危ないだろう!謝れって言っただけだよ!

養護教諭:○○ちゃんは幼稚園児ぐらいの知能しかないんだから、そんなこと言ったら可哀想でしょう!

息子たち:妹は幼稚園児だけど良いか悪いかぐらいわかるよ!悪いことしたら謝るぐらい○○ちゃんもできるよ!

養護教諭:できるわけないでしょう?○○ちゃんに優しくないあんたたちが悪い

息子たち:納得いかねぇ!

こんな騒ぎ。

殴られた息子の頭はおかげさまで無事でした。

息子は彼女になつかれていたので、彼女のサポートを6年間した訳ですが、殴られた件で先方からの謝罪の言葉もなく、6年間のサポートへの感謝の言葉もなく私は内心少々ムカついていたのは確かです。

ですが、当の息子(と息子の仲間)は事の本質は何か、綺麗事を言っていても咄嗟に出る言葉にその人の本音が出る事に気づいて反面教師として学んでいました。

お嬢さんへの態度はその後も変わらず。

息子たちの話を聞いて、子どもたちの方が大人より偏見がなく思考が柔軟なんだな、パッと出た言葉にその人の思考の癖が出るから常日頃の思考にも気をつけなきゃな、と学んだ出来事でした。



#子どもに教えられたこと

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