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【五感を育む】和紙と仲よくなるための子ども向け(小学校高学年向け)教材を作ってみました

子どもの五感を育むことに興味のある方へ…
子どもに、日本の伝統文化に興味を持ってほしいと思っている方へ…

和紙がそのきっかけになる、かも…


〈五感を育む〉

子どもの五感を育む方法をあれこれ考えるのが好きです。

五感を育むことが、
これからの時代に必要で、自分自身を幸福にするカギになりそうだ…

と感じています。

そして、「自然に近いもの」に触れることで五感は豊かになりそうだし、

五感が育まれると、自然の豊かさを感じること、繊細なもの、微細なものへの感性が養われるんじゃないかな…

と考えています。

でも、強くて激しい刺激が溢れている現代では、
大人が意識しないと、子どもたちにそうした感性を養うのは、むずかしそうだなぁ…

とも。ここ数年の経験から、そんなことも考えています。


目と手が喜ぶ和紙

今年の春に、たまたま「和紙」を手にする機会がありました。

普段使っている紙とは、明らかにちがう!色も美しいし、何より手ざわりがやさしい…!

そして、直感的に
「和紙にふれると、五感が豊かになる気がするー!(あ、味覚はないけど。でも伝統的な手すき和紙は、口にし入れても問題ないらしい…)」と感じ、これを子どもたちに、ぜひとも体感してほしい、と思いました。

和紙ー特に手すき和紙ーにふれると、目だけじゃなくて、「手」が喜んでいる感じがします。まるで、和紙セラピー!

なんで、心地よいって感じるんだろう?…とちょっと考えて、手すき和紙について少し調べてみると、薬品をあまり使っていないらしい。作業工程も、時間をかけて、ゆっくり、手作業で行なわれている。

なるほどー、洋紙よりも、自然に近い状態なんだ。それを「心地よさ」として私の触覚はキャッチしたんだなぁ。

それに、丁寧に職人さんが作っているから、手仕事のあたたかさも感じたのかもしれない…

なんて考えると、子どもにますますふれてほしい…そんな思いがムクムクと湧いてきました。

以上の体験と思いから、和紙の教材(なんて大げさなものじゃないんですが…)を作ってみよう!と思い立ちました。


〈価値あるテーマの提供〉

教材を作るにあたって、子ども向けの和紙の本を図書館で借りて、読んでみました。

子ども向けだから、といって侮るなかれ。いろいろ面白い情報がたくさん載っていることがわかりました。大人でも知らないことばかり!

和紙と国際交流、和紙と環境問題、なんていう現代的なテーマもおもしろい。宇宙船の中で、和紙の靴下が履かれてたのかぁ、知らなかった〜
などなど。

というわけで、子どもの感性を育むだけではなくて、「知」の面でも、知的好奇心がちょっと刺激されて、おもしろいって思ってもらえるんじゃなかろうか?

そんなことを考えながら、教員時代に出会った、夏休みの自由研究のことを思い出していました。
自由研究のテーマを「社会科でも、理科でも、工作でもOK!」にすると、工作が多くて、社会科の自由研究を提出する子どもは少なかった気がする…

それって、調べ学習は手間がかかるから、というのもあるけど、「ぜひ調べたい!」というテーマに、子ども達が出会えていない、ということでもあるんじゃなかろうか…

なんて思ったりしたのです。

子どもの知的好奇心をくすぐるテーマの提供…

もしかしたら、「和紙…どう?調べてみたらおもしろいかもよ??」

なんてことも、子どもに伝えてみたくなりました。


〈教材の内容〉

というわけで、こんな思いのもとに作った作った今回の教材の内容は…

・小冊子 一冊
・基本の和紙 (手すき和紙、洋紙がそれぞれ5枚ずつ)
・いろいろな和紙5枚
・和紙の紹介(教材の中に入っている
 和紙の産地や原料について)

小冊子は、活字と手書きをおり混ぜて、ZINE風に作ってみました。だいぶ悩んだタイトルは「和紙とみんなをつなぐ本」。  
そして内容は2部構成。

1 和紙と仲よくなる編
2    自由研究のテーマに和紙は
  いかが?編

1の内容は、五感を使って、和紙にふれてみよう!・和紙クイズ・和紙であそぶ

セットの中に入っている、手すき和紙に触れたり、和紙で和紙シールを作ったり、和紙クイズに挑戦したりする中で、和紙ってなんかいいなぁ、へぇ〜面白いなぁーと思ってもらてることを目指しました。

2の内容は、1で和紙に興味を持ったら、夏休みの自由研究のテーマに和紙を選んでみませんか?というお誘い。テーマの立て方や自由研究の調べ方やまとめ方のヒント、和紙についてのおすすめの本など。(ホームスクールの教材としても、いかがでしょうか?)

和紙ってなんかいい!と感じたり、興味を持ったりしてもらえたら嬉しいなぁ、、という気持ちで作りました。


こだわりポイントと注意など

・セット内容の和紙を、さらに薄い半紙で包んだり、小冊子の紙も和紙のコピー用紙にしたり、とほぼ和紙で作りました。手に取った時に、和紙の存在感を感じられるように、という思いからです。

・ぜひ、興味を持ったら、自分で調べてほしい!という思いがあるので、和紙についての情報は書きすぎないようにしました。

・というわけで、この一冊で、自由研究が終わります!という内容ではありません。気になる本は取り寄せる必要もあります。「和紙で遊ぶ」に載せた和紙シールやおりぞめなどは、ご家庭で材料を集めていただく必要があります。和紙で何かを作ったり、調べたりするためのアイディア帳、と受け取っていただければと思います。

・付属の和紙は、全て手作業でカットしてあるため、少々ズレがあります。ご了承ください。

・対象年齢は高学年ですが、お家の方の協力があれば、中学年でも読んでもらえると思います。(ちょっと文章量が多いかな?)
 夏休みの自由研究は中学生以降はあまりないようですが、中学生や高校生が取り組んでも、面白い研究になりそうだなぁなんて思っています。

・「和紙にふれよう」のコーナーでは、静かな環境で、和紙に向き合うことを提案しています。ぜひ、その環境作りに、お家の方が協力してもらえればと思います。お家の方が、お子さんと一緒に和紙を手にとっていただければ、親子で有意義な時間を過ごせるんじゃないかなぁ、とも想像しています。(デジタルデトックスのお供にいかがですか?) 


〈モニターさん募集してます〉
思い立ってから、3か月ほどで作りあげた今回の教材。手作り感満載…!課題もたっぷり!…でも、ナントカカントカ、雛型を作りあげました。これをもとに、よりよいものを作っていきたい!と思っています。

そこで、ここまで読んで、共感していただける方に手に取っていただいて、感想、ご意見をいただきたいと思っています。

もし、協力していただける方は、Instagramで情報発信をしていますので、こちらへメッセージをお願いします。質問などもお気軽にどうぞ!

お申込みをお待ちしております(o^^o)


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