桃望

フリーランスで企画・執筆・運営・設営などしています。文章はnoteに少し。場を作ること…

桃望

フリーランスで企画・執筆・運営・設営などしています。文章はnoteに少し。場を作ることに興味があります。ic: yuka iwahashi / all pronouns

最近の記事

クィアと写真

2021 年度に提出した修士論文「岡部桃『イルマタル』試論-クィア写真を媒質として-」の「はじめに」と「第1章」をこちらで公開します。 第1章はクィアと写真について当時の私が考える限りを書いたものです。 まだまだ不十分なところがありますが、何かの足掛かりになれば嬉しく思います。 また、修士論文の全体としては以下のようになっています。 目次 はじめに 第1章 クィアと写真 第1節 クィアという視点 第2節 「クィア写真」試論 第3節 近年の「クィアアート/写真」で語られ

    • 黒の中の黒、写真展「月讀」にて

      大阪のギャラリー176で今月7日から18日まで開催されている坂東正沙子さんの写真展「月讀」を見に行った。 タイトルに記した「黒の中の黒」は、私がこの展覧会を見終え、すぐに頭の中に浮上した言葉だ。 私はフィルムで撮られた写真にあまり明るくなく、それらに対して満足に語れるほど量を見てきたとは言えない。ただ、「暗室作業でしか得ることのできない、フィルムでしか表現できない黒がある。」と知り合いの写真家の方から聞いていた。 そして先ほど見た坂東さんの写真でそのことを強く思い出した

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