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アンブシュアという処方箋-その1 正しいアンブシュアとは?

トランペットは、マウスピースから楽器の中に息を吹き込むことによって発声する楽器。その際、金属管が持っている倍音が反応して音が鳴るんだ、という説もある。けれどやっぱり唇を振動させて音が鳴っているんだと、私は思っています。

そこで、とても重要になってくるのがアンブシュアというもの。アンブシュアとは、マウスピースにあてた時の唇の形。トランペットやマウスピースがなくても、唇をぶるぶる〜と震わせると音が出る。簡単にいえば、そのぶるぶるをマウスピースを通してトランペットに吹き込むことで、音が膨らんでトランペットが鳴らせるわけだが。美しい発声はそう簡単ではない。

まずは音を出す、さらにいい音を鳴らす、低い音からハイノートまで、自由にトランペットを鳴らす。そのためには正しいアンブシュアで臨む必要がある。

ところが、「正しい」と書いたけれども、この正しさが人それぞれに違うのです。何故なら、唇の形、歯並びや歯の大きさ、口腔内、息を出す身体のサイズなど、みんなのフィジカルに違いがあるから。ネットでアンブシュアを検索しても、先生たちのいうことがそれぞれ微妙に違うわけです。

しかし、共通して言えることもある。
①決して唇をマウスピースに押し付け過ぎない。
②つまり、唇の柔軟性を失ってはいけない。
③息の出し方やスピード、量をコントロールすること。
④そのためにはアパチュア(口の中の形)が重要。
⑤高音になる程、息の出口=唇の先を細くする。

だいたいそんなところかな。唇を横に引かない、上下の歯の揃え方、ラッパを充てる角度、吹くときの姿勢、腹式呼吸などなど言う人もいるけれども、これこそ身体の個性による部分が大きいわね。

でも、上の①〜④は、全員一致する項目だと思うんだけれど、どうでしょう。

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