この時代に作り手さんの顔を見て買うということ
#華コラム2
日曜日、茨城県で開催されている陶器市に行ってきた。
陶器市には初参戦。
作家さんが売っているのか、バイトの子が売っているのかすらわからないまま向かう。小さなブースに区切られていて、どうやら作家さんが直接売っているようだった。
今日の目当てはスープカップとご飯茶碗。「あっいいなー」「これなら使いやすいかも?」「ちょっと違うなあ」そんなことを繰り返しながら60店舗くらい回っただろうか?その中から「これ欲しい!」とときめいたものだけに絞った。
埴輪も売ってた。軽率に欲しくなった。
最終的に気に入ったのは2つのスープカップ。
一つは手に馴染む柔らかい雰囲気の両手に取っ手がついた大きめのカップで予算ややオーバー。
もう一つは、片手取手の小ぶりなカップ。手頃な価格なので気にせずガンガン使えそう。
決めきれず、お店をそれぞれ3回行ったり来たり。
悩みに悩んで片手のカップを買おうとしたら、
「そんなに悩むなら両手のカップの方も最後に見た方がいいんじゃない?」
と、パートナーから声をかけられた。
「4回目見るのは流石に。。。」とか言いながら、両手カップを見に行った。やっぱりこっちだと思った。
お会計で、優しい雰囲気のお姉さんが丁寧にスープカップを新聞に包んでくれている。折角だし話しかけたいなあと思いつつ、陶器そんなに詳しくないしな。とかぐるぐる考えてしまう。そんなことをしてたら2つ買ったスープカップのうち、1つが包み終わってしまった。
「1つのスープカップを作るのにどれくらいかかるんですか?」
本当はどんなこだわりで、どんな経緯でこのカップを作ったのか知りたかったけど、口に出たのは初心者丸出しの質問だった。
そこからお姉さんは、ゆっくり丁寧にどうやって作るのか、それぞれの作業にどれくらいの時間がかかるのかを教えてくれた。本当に聞きたかった質問とは別だったけど十分だった。
その会話の中に、一つ一つの作業に丁寧に向き合って作る姿がありありと思い浮かべられたから。
全てを包み終わるころ、「この色、出すのすごく難しくて。。。こだわった色味なんです。」とお姉さんが呟くように教えてくれた。色んなスープに合うように、美味しく見えるように何度も試作を重ねこだわって作った色味だそう。
初めての陶器市。
作家さんから始めてモノを買った。
作り手さんの顔を見ながら、裏側を覗かせてもらった
私たちもこんな購買体験を提供したいと思った。
どれだけこだわっているのか、何が大変だったのか。
そんな背景を知れると、価格以上の価値を見出してもらえるのではないだろうか。
買いに来ている人は少なからずブランドやプロダクトに興味を持っているのだから。コミュニケーションはマストだ。
普段、何気なく買って、なんとなく使っているものこそ一つ一つこだわって選ぶ。その裏側を聞きながら買い物する楽しさを知ってしまった。
「モノを大切にしよう」と良く言われるが、作った人の顔を見て買うことでそれが解消されるだろうなあなんてことを考えた。
私はこれからこのスープカップを大切に使うし、使うたびに買ったことを思い出すと思う。
少しずつこんなお気に入りを増やしていこう。
帰りにおみくじ引いたら大吉だった。
今年まじで行ける気がしてる
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