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祇園祭ごみゼロ大作戦

祇園祭のメインイベントである山鉾巡行と宵山の行事は、前祭(7月14~17日)  
と後祭(7月21~24日)に分かれて二度、行われます。
前祭の山鉾が23基なのに対して、後祭は10基と、その規模に違いがあります。

しかし、その規模に比例せず、二つのお祭はとんでもなく「大きな違い」があるのです。
それは「ゴミの量」。
だんぜん、前祭のゴミが多い。
なぜなら、前祭の宵山には四条烏丸を中心にして、たくさんの屋台が出るからです。
これがいっそうお祭の雰囲気を盛り立てるので、人が人を呼んで身動きがとれなくなるほどの雑踏になります。
そんな中、ぶらぶらと歩いていると、
「あっ!冷てぇ」
と声を上げることがあります。
路上に転がっていたカキ氷のカップを踏みつけてしまい、まだ解けきらぬ食べ残しの液体が足にかかったのです。
ちょっと回りに目をやると、ゴミが散乱しています。
エアコンの室外機の上には、「これでもか」とゴミが山積みになっています。
残念ながら、以前の宵山はこういう悲しい状況でした。

そこで!
2014年、「祇園祭ごみゼロ大作戦」という活動がスタートしました。
たいていのイベントで、「会場をきれいに」というと、二つの活動が行われます。
一つは、ボランティアによる清掃活動。
もう一つは、ゴミの自宅への持ち帰りの呼びかけです。

ところが、です。
祇園祭の場合は、違ったのです。
約21万食分の使い捨て食器をリユース食器に切り替える活動を展開したのです。
そのシステムは、次の通り。
【回収システム】
①洗浄所で洗浄されたリユース食器がイベント会場に納品されます。
②売店では飲食物をリユース食器に入れて来場者に販売します。
③来場者は飲食後リユース食器を売店もしくは回収所に返却します。
④回収したリユース食器は洗浄所に運び、洗浄・保管されます。
               (祇園祭ごみゼロ大作戦のホームページより)
さらに、一般募集して集まった2.000名のボランティアスタッフさんたちが、リユース食器の返却や資源の分別回収拠点「エコステーション」でゴミ回収の呼びかけ、清掃行いました。
これにより、2013年に発生したゴミが約57トンあったものが、来場者が増加したにもかかわらず34トンにまで減ったというのです。
その昔、TVのCМでこんなコピーがあったのを思い出しました。
「臭い匂いは元から絶たなきゃダメ」
まったく、その通り。

笑顔のステキなスタッフさんにお願いして、
カッコいい後ろ姿を撮らせていただきました。

ボランティアスタッフのみなさん!
おおきに!!


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