承認欲求の居場所

数ヶ月くらい前から「褒めてほしい」と思うことが増えた。

私は元々自己肯定感の低い、自虐的な人間だった。
自分はとてつもなくダメなやつで、世の中から消えてしまいたいと何度も思った。

そんな私が「せめて、表面だけでも」と、自分を褒めることを始めてからは、徐々に自己肯定感が上がっていった。

自分の良いところと悪いところを冷静に区別できるようになってから、自尊心が高まった。

悪いところは 悪いところとしてきちんと認め、どうしたら補えるかを考えながら行動することで、欠点は限りなく なくなったように思えた。
もちろん、伸び代はあるんだけど" 欠点 "ではなくなったんだ。

言葉と行動と信念が すべて一体になっている、自分という人間に満足だった。

今も、べつに不満はないのだけど……ふと「誰かにめいっぱい褒められたい」と願うようになった。
髪をぐしゃぐしゃにされて「ちょっとうざいわ(笑)」って思うくらい、褒められたいと思った。

無職になって 充実感がないからかな?って思ったけど、よく考えてみたら 会社にいるときから「褒められたい」と思うことが増えていってた。

でも、冷静になってみれば 私のことを褒めてくれる人は、周りにいるんだと思う。

毒だった父も祖母も褒めてくれるし、叔母も姉も褒めてくれる。
恋人も友人も、みんな褒めてくれてると思う。
認めてくれて、尊敬もしてくれてる。

なのに、なんで褒められたいんだろう。
誰に褒められたいんだろう。

やりたいことができない、虚無感。

これに尽きるのかな。

輝いてない自分。
楽しくない毎日。

なんのために生きてるのか、わからなくなってるのかもな。

なにをしたかったんだっけ?
なにが楽しかったんだっけ?
どうしたら心が動くんだっけ?

過去の自分に戻っているのか?とも思ったけど、過去の自分とも また違うような感覚。

過去の自分はさ、他人から褒められても「お世辞だろ」と言って取り合っていなかったしね。
他人から褒められても、そんなに嬉しくなかったんだ。

どこか、自然の豊かなところに行って、手作りのお弁当でも持ってって 食べたら、気が晴れるかな。

こういうときの自然って、本当に偉大だよ。

虫の声を聞いて、風の行き先を知りたくなって、雲のはやさに驚くんだ。
子供の笑い声が聞こえたら、きっとそれは最高だね。

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