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二次創作に救われた

漫画家になりたい!
とにかく早くデビューしたい!

と思っていた時期がありました。

さまざまなコンテストに出し、持ち込みをし、さんざんこき下ろされたあとまた新しい作品を描いて出す。

いい線いったこともあります。
担当さんついてくれたり努力賞的なのにひっかかったりね。

そのころは今ほど漫画というものを体系立てて考えてなかったので、なんとなく自分の読者経験で得た「これが漫画でしょ」ってイメージを漫然と描いてました。
なので編集さんに指摘されたことの意味がわからず、ただ「ダメ出しされた…」と落ち込むばかりでした。
そうやっているうちに、ほんとに心が擦り切れちゃったんですね。
漫画描くのがつらくなりました。
とうとう漫画を描くのをやめました。

あんなに好きだったのに。
楽しくて楽しくて描かずにはいられなかったのに。
これを描いたらまたゴミになるのかと思うと、こわくて描けなくなりました。


漫画を描かなくなって3年が過ぎたころ、あるアニメにハマりました。

宇宙戦艦ヤマト2199。

旦那が「おもしろいよ!一緒に観ようよ!」と勧めてきたのがきっかけでした。
その当時わたしは全く乗り気ではなく、「すごく古いアニメだよね…」くらいにしか思っていませんでした。

観た。
泣いた!
ハマった…!!

もっと観たい!もっとこの世界観を持続させたい!
スピンオフとかないのかしら⁉(*‘∀‘)
探し回りました。
二次創作を見つけました。

スゴイ!
みんな絵うまい!!
そして何より、自由に作品への愛を表現してる…!!!

憧れました。
自由でいいんだと思いました。
みんな、自分が描きたくてたまらなくて描いてるんだと感じました。


…わたしも、描きたい。


このときそう思いました。
プロでなくていい。
他人からの評価なんてなくていい。
ただ、「描きたい」という自分の欲求のためだけに、描きたい。

あんなにつらかったのに。
描くのがこわくてしかたなかったのに。
いつのまにか、描きたくてたまらなくなっていました。

実はそれまで二次創作というと「あれでしょ、ちょっとエッチなやつでしょ///」という偏見をもってたんですが、そういうのばかりではないこともわかったし、なかには「ほんとに二次なの⁉公式でもいいのでは⁉」と思えるような秀逸な作品もあるので、わたしにとっては新たな世界の扉を開いた感覚でした。

こうしてわたしはまた漫画を描き始め、デジタルに挑戦し、人生で初めて同人誌というものを発刊することになったのでした!(^-^)

二次創作を知らなかったら、いま漫画描く楽しさを取り戻せてないだろうなあ。


桃缶の二次創作はとらのあなで取り扱ってもらっています↓
・宇宙戦艦ヤマト2199(古雪、ノラ雪)

YAMATO告知

・スラムダンク(リョ彩)

SD告知

いま描くとこーゆー絵なんだけど、3年前ってだいぶ違う(;'∀')
デジタルはじめたばかりだったのに加えて、同人誌の右も左もわからない状態ですごく苦労して作った記憶があります。
拙いところは多々あれど、愛を詰め込んだ本たちです。

そういえば二次創作するようになって、自分が描いた漫画に対する羞恥心が薄くなった気がする!(*‘∀‘)
創作にブレーキは不要やで!ふりきったらええねん!って思えるようになった。
ほんといろいろ二次創作には救われてるなあ~。

わたしの好きを詰め込んだマンガですが、届いてくれることを願って。応援いただけると本当に嬉しいです。