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展開が読める読めない問題

最近よく映画観てます。
サスペンス熱が高い。
最後まで展開が読めなくてドキドキできる。
今日はこの「展開が読める/読めない」問題について(*'ω'*)

漫画でもよく目にする。「展開が読めた」っていうドヤ論を繰り広げている読み手がいたり、そのドヤ論を目にして「展開変えなくちゃ」って焦ってる書き手がいたり。

個人的な意見としては、読めたって言われても無理に展開変える必要はないと思います。
なかには展開が読めてもいいジャンルが存在するし、展開が読めたからといって読むのをやめるのかは別問題だから。


展開が読めてしまいやすいジャンルは、恋愛ものとヒーローものだと思ってます。
それは最初からゴールが決まってるから。(とくにハッピーエンドの場合)
恋愛だったらこの2人がくっつくっていうゴール。
ヒーローものだったら世界が救われるのがゴール。
だから双方重要なのはゴールじゃなくて過程。
ということは、何かトラブルが起こるだろうことも当然予想がつきます。
恋のライバルが登場したり、すれ違いや喧嘩があったり。
あるいは対立していた人物が仲間になったり、近しいひとに裏切られたり。
読み手は、ゴールがわかっていてもハラハラドキドキしてから最大限安心したいのです。
この過程を楽しむのが、恋愛ものとヒーローものです。
「まったくの予想外」を創り出すのが難しいジャンル。
なので、ゴールをハッピーエンドでなくグレーエンド(恋愛ものだったら恋人にならずに終わる、ヒーローものだったら世界は救われるけど主人公は死ぬ等)にする手もあります。
ただ、グレーエンドは読み手にしっかり納得感を与えないと最後モヤつくので、伝えきる構成力が必要です。

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逆に、サスペンスは絶対に展開が読めてはいけないジャンル。
サスペンスで先が読めるとサスペンスである意味がなくなります。

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さて、展開が読めたとき、読み手はどうするでしょう。
読むのをやめる?
そういうひともいるでしょう。
でも結局読んでしまうひともいますよね。
なぜか?

それは展開以外に見たい要素があるから。
キャラクターの造形だったり、画面の美しさ。
このひとの絵好きだわ~って漫画は、つい読んでしまいます。
漫画編集側からするとNoGoodでしょうけど、一定数いると思います、絵で継続を決めている読み手。
ただし、話がダメでも読み続けたいと思わせるには、絵に絶対的な魅力が要ります。

これは映画でも起こることなんですが、わたしは美男美女最強説と呼んでます(;'∀')
どんなに内容がしょーもなくても先の展開が読めていても、最後まで観てしまう映画と即停止ボタンを押せる映画があります。
それを決めるのは、出演している俳優さんの姿を見たいかどうか。
美男と美女は、見ていたいと思えるんです。
内容がしょーもなくても。
ところが汚い系のおっさんが主人公だった場合とか、好みに当てはまる俳優さんがひとりも出てない場合、見続けるのが苦痛になります。
即停止です。
それくらい美男美女には粗をカバーする力があるんですね。

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わたしが映画を見るのはストーリーの構成や演出を勉強するためだったりするんですが、分析作業をすることで自分の感性とより深く向き合うことができると感じます。
素晴らしいと感じる作品の、どこが素晴らしかったのか。
なぜそう感じたのか。
反対に、う~んと思った作品の、どこがフィットしなかったのか。
もし自分が改善するなら、どう変えたいか。
よい作品とイマイチな作品、両方から学ぶことがあります。

えーとなんの話だっけ(*^-^*)
結局展開読める読めないは周りがどんだけ騒いでても気にすることないし、変えたくなったら変えればいい、変えたくなかったら変える必要ないのでは、ということです。
自分の納得いく創作物をつくろう!イエイ!

わたしの好きを詰め込んだマンガですが、届いてくれることを願って。応援いただけると本当に嬉しいです。