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今更ヤンキーに憧れている私立育ちの私

小4から塾に行き、中高を都内の私立女子校で過ごし、その後は早稲田大学に通った。

早稲田は人種のるつぼなんて聞いたことがあったけど、正直同じ大学にいろんな人がいるだけで実際関わるのは心地のいい似た物同士。というか、私立の頭のいい大学に来る人なんて結局同じような環境で育った人が多く、聞いたことのある私立高校出身の人が大半を占めていたように思う。

だからこそ、HIPHOPのフェスにいた腰パンドレッドの男たちに憧れを抱いてしまう。恋愛的な憧れではなくて、生き方に対しての純粋な憧れ。
そんでもって、親がしっかりしてて、レールに乗ってそこそこの努力してたらエリートになってましたみたいな人にはつまんねーと思うようになっていた(私と一緒なので)。

私が生きてきた世界ではセーラー服のスカートを膝丈に上げたり、肩についた髪の毛を結ばないでいるだけで不良扱いされた。Twitterに友達と撮った写真を載せただけで学年集会が開かれ、安易にネットに写真をあげることの恐ろしさを聞かされ、反省文をかかされた。

自由に見えた公立出身の友達に校則は無かったのかと聞くと、私の学校と同じような校則は多分あったけど、先生たちは少年院レベルの不良にかかりっきりだからそんな軽度な校則違反は見られてなかったと教えてくれた。納得。

私は今になって自分がいかに狭い世界で生きてきたのかを知り、日本を知った気になっていたことを恥じていて、だから子供は公立で育てたいという話を公立出身の友達にしたら、逆に彼らは私立の綺麗な世界で育ちたかったと思っているらしい。

私は24年の年月を経て自分の生き方を選べるようになり、今の会社で昇進を望むことも、転職してキャリアアップすることも、海外フリーランスになることもできる。一方、腰パンでサングラスを頭の後ろにつけてフリーターをすることもできる。人生長いし、実態の無いしがらみに縛られずに好きなように生きていこ〜っと。

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