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母にカミングアウト

ついについに…母へカミングアウト。
母自身、私はすぐに復職するものだと思っていたらしく、話を聞いてくれていく中で相槌がだんだんトーンが落ちていくのがわかりました。
「ああ。やっぱり言わなければよかった。」
こんな思いしてまで言わなければならないのなら言わずに死んでしまえばよかった。率直にそう思いました。
そして翌日、母より地元へ帰るようほぼ無理やり帰省することに。
母は私が卒業した看護学校に勤めており、看護科の先生方に色々聞き回ったと後で聞いて「(最初に)お願いだからむやみやたらに言わないでねと言ったのに。私の言葉なんて届かないんだ。」と思いました。発達障害のことなんてなんにも知らないくせに。同情買いたいだけなの?と当時は思ってました。

今になって考えてみると、看護師として勉強してたのが仇になり私自身、偏見があるのを母に投影していたのかもしれません。

当時の母のイメージは口が軽く、同情してほしいかまってちゃんみたいな最悪な印象でした。
帰省した時も、家まで帰宅する1時間ほど根掘り葉掘り状態。「 どうして私に聞くの。他の人にも聞いてるんでしょ。そっちに聞いてよ。死にたいな。ドアを開けて道路に飛び出してしまおうか。最期にお父さんの卵焼き食べたかったな。」なんてことを思いながら、家路につくことに。
家に着いた時には疲労困憊。まともに話せず誰とも話したくなくてたまらなくてしんどくてたまらなかったのを覚えています。

1週間程の滞在でした。なんでも家事をしてくれる両親に感謝より申し訳なさが勝つ日々。そして「あの病院に復職したらいいじゃない」の言葉。前職場は福利厚生は手厚かったためよく言われてた記憶です。
そして、アパート帰る前日に看護科の先生方に会う(無理やり)になり、必死に取り繕って元気そうに見せるだけで精一杯でした。
ありがたいことに偏見で私を見ることなく、むしろ「大丈夫だからね。」とずっと言ってくださってたのを覚えています。

苦しくてたまらないのに「大丈夫」って何?とは思いましたが、先生方の優しさに少しだけ心が軽くなったような感覚でした。

家に帰り、母より「先生優しかったでしょ!」とドヤ顔(  ¯﹀¯  )して話してました。
私はもう明日にはあのアパートへ帰らなければならないと思うだけで頭がいっぱいでした。

深夜、2時頃でしょうか。起きて猛烈に死にたいと思った時に(これは希死念慮…!)と思って右腕を噛んだり外に出てみたりしたりして死ぬのを必死に止めました。死にたい死にたい死にたい楽になりたい人を殺したくないから早く自分がいなくなればいいのにとずっと思って耐えました。
後で父に言うと、「起こして欲しかった」と言われてしまいました💦
洗濯機の音
帰省は終わり、アパートへ戻る時に必ず見える病院。もう帰れないかもしれないと何となく予感はありました。

休職中なので寝て、スープ食べて薬飲んでまた寝る。
人間としては最低限しかできてない生活を送ってました。

洗濯機の音、水道の音、食器の音、食べている時音など全ての音が私にナイフのように突き刺さるようになり、もう限界だと思ったんでしょうか。父へ定時連絡してる時に「(アパートへ)来てくれない…?」と言ってしまったことがありました。
すぐにしまったと思いましたが、父は聴き逃しておらずすぐに休みとってアパートへ来てくれました。
そして、「地元へ帰って来てくれ。頼む。」と言われました。父から「頼む」という言葉を聞いたことがなかったので正直帰るつもりはなかったのですが、父の頼みなら…としぶしぶ帰ることに。

帰省してからもどんどん体重は軽くなり、痩せていく姿を見てもっと食べなさいと両親からひたすら言われてました。そして深夜には死に場所を求めてひたすら徘徊し、気づいた父に怒られる毎日。
こんな私になんも価値なんてないのに。
そんなこと考えてました。また薬飲んで死ねばいいと思ってもいました。
川の付近を徘徊してる時、ふと空を見ると星と月がキラキラと輝いているのを見て「お願いだからそんなに照らさないで。私は照らされていい人間なんかじゃない。」と思ってました。

母も父も妹も、私の転職活動も復職も諦めて退職することに話が決まり、私だけ置いてきぼりをくらってるような気がしました。
看護師じゃない私に、無職の私に何も価値なんてないのに。
ずっとずっと思っていても分かってくれませんでした。
時には母に「死なせてください。お願いします。」と頭を下げたこともありました。
そんなことを繰り返しながら暮らしてました。

ついに、退職日が来てしまい、私ってほんとに無職なんだな…。早く迷惑を少しでも少なくするために早く死ななきゃ。と思いました。

自殺をほのめかしながら、出来ないと思っていたのか。出来ませんでした。
あの日までは…

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